実は密かに遂行していた任務があるんです。ユスティエル神から命じられたものです。

まあ、すでに終わったことですからこうやって話せるものなのですがね。

他でもなくパリスというディーヴァを探す仕事でした。ユスティエル神の右腕だったそうです。

神から大きな期待を寄せられていたという噂を聞きましたが、突然ガーディアンの道を諦めたらしいのです。

防具の匠人になるため放浪するうちにインギスオンのどこかで行方がわからなくなったそうですよ。
さあ、詳しいことはよくわかりません。

代行者からは、彼と神との間に何らかの縁があるという話は聞いています。

しかし、インギスオンまで来て探した甲斐もなく、彼はすでに消滅していました。

彼の死に場所さえ見つけることはできませんでしたが、1つだけ小耳に挟んだ話があります。彼は死ぬ前、インギスオンで発見した素材を使って防具をひと揃え、製作したというのです。いわゆるインギスオンの防具と呼ばれるものです。

それを遺品代わりに神にお届けすることができればと思って探しに来たのですが……それも全部は見つけられませんでした。

おそらくあちこちに散在しているのでしょうね。

とりあえずこの話を代行者に報告したところ、もう十分だから遺品は適当に処理するようにと言われました。
しかし、インギスオンの防具は並みのものではありません。ユスティエル神から与えられた特別な力が込められているんです。

そうとなれば、こんなに珍しいものをどうしたらいいと思います？自分のために使うわけにもいきませんし。

そこで、この仕事に関わったガーディアンが集まって、長いこと話し合ったんです。

まあ、お互いに腹の中を探り合わなかったと言えば嘘になりますけど。

結局、それぞれ任務を遂行してくれるディーヴァに差し上げようということになりました。私は龍の表皮の破片を持ってきてくれるディーヴァに差し上げるつもりです。

どうです、貴重な防具が欲しくはありませんか？
では、ドラマタの隠れ家で第54 ドラカン エリート奇襲士官、第54 ドラカン エリート医務士官、第54 ドラカン エリート戦闘士官、第54 ドラカン エリート捜索士官、第54 ドラカン エリート魔法士官を始末して表皮を剥いできてください。

ただし、十分な数の表皮を集めなければインギスオンの防具、ボトムスは差し上げられません。

研究のためには表皮がたくさん必要ですから。

あ、それで龍族に致命傷を与える方法を見つけたいんです。

それと……こんなこと言ったら失礼かもしれませんが、ギーナを少しばかりお願いします。150,000ギーナで十分です。

すべての財産を研究に投資したというのに、まだまだギーナが足らないんです。
もうドラマタの隠れ家から帰ってきたんですね。

つまり、頼んでいた龍の表皮の破片と150,000ギーナを用意してきてくれたんですよね？

確認してみましょうか。さあ、お出しください。
本当に受け取ってもいいんですね？

龍族の表皮の破片はありがたいのですが、150,000ギーナは相当な金額ですから……。

しかし、損をしてまで報酬を差し上げるわけにもいきませんし。

では、遠慮なくいただきます。
防具を諦めるんですか？

何度も言いましたが、インギスオンの防具はそんじょそこらのものではありません。

そういうものを手に入れるためには、それに見合った努力が必要なんです。

諦めずに龍の表皮の破片と150,000ギーナを集めてきてください。
ふむ、ずいぶんありますね。

これなら実験を1回、行うことができます。

でも、龍族に致命傷を与える実験が1回で終わるわけはありません。

ですから、どんどん集めてきてください。

研究費が十分に貯まったらインギスオンの防具のボトムスを差し上げますが、そうでなければ差し上げられません。