これでやつらは何をしているんでしょうか？

やむを得ません。何かわからないときは、実際に試してみるより早いことはありません。

心配しないでください。私は鍛えられた体ですから、並大抵の毒にはびくともしません。

(薬瓶に入っているポーションをひと息に飲み干す)

おや……これは？
まさかとは思っていましたが、本当にオードを混ぜているようですね。実は、オディウムを直接摂取すること以上にオードの力を早く吸収できる方法はないのです。

しかし、オディウムの毒性はとても強いので、普通なら飲むどころか、その前に命を失うこともあります。

そんな危険なものをこのようなポーションにしたとは！希釈はしたでしょうが、それにしてもクラルが肉体的に優れているからこそ可能なものだというわけですね。

もうクラルが強くなった理由は確実に判明しましたね。
このことを早く要塞に知らせなければなりません。

一応、このポーションをエルテネン要塞にあるアウレリウスに渡してください。彼はこの系統の知識に詳しいので、ポーションの材料や比率をはっきり突き止めることができると思います。

そして、その結果を隊長に報告するよう伝えてください。
遅くならないよう、なるべく早くエルテネン要塞に出発してください。そして、要塞に着いたらすぐアウレリウスに会ってください。

このまま放置していれば、やつらはディーヴァと同等の力を持つかもしれません。

そうなれば、エルテネンどころか天界がやつらの手に渡ることになるでしょう。

ですから、なるべく急いでください。
ちょうど、結界塔からの連絡を待っていたところです。

アイオロス様が何か手がかりを掴んだようですね。

持ってきたものがあれば、見せてください。
これはただ事じゃありませんね。

オディウムは次元の扉を開けるときくらいしか使わないものだと思っていたのに……。

わかりました。持っていらしたポーションを調査し、その結果を隊長に報告しておきます。

これは隊長より、プレーヤー様がおいでになるときに渡すよう仰せつかったものです。

本当にお疲れさまでした。