大崩壊によって崩れた永遠の塔を守っていた結界が力を失い、アステーラは一千年ぶりにアトレイアにその姿を現しました。

弱まった結界により怪しい群れが塔に近づくことを憂慮したアリエル神は、代行ウェーダ様とブリリアンス メロディ軍をここに派遣されました。

我々は結界から解き放たれたこの地域を守護する一方、散らばった永遠の塔の破片を回収し、結界を再展開させる計画を立てています。

共に任務を遂行するためには、やはり地域の特徴を熟知してから、行動を起こされたほうが良いと存じます。

まずは、となりにいるボルテール様を訪ねてください。ブリリアンス メロディ軍ではなく、西風のディーヴァですが、ここについて誰よりもご存知です。
私はバイゼル神と心を一つにする西風のディーヴァですが、アリエル神が要請された特別な用件があり、ブリリアンス メロディ軍より先にここに到着し、調査を進めました。

ここは大崩壊の時にシエル神が張った結界の内側にあった地域で、千年前の古代アトレイアと呼べる地です。

しかしここは今、私たちが暮らしていたアトレイアとも、千年前の古代アトレイアとも大きく異なっています。各地に散らばった永遠の塔の破片が原因ではないかと考えています。
高次元のオード集合体で作られた永遠の塔の破片が、歳月を経て少しずつ分解されると、周辺に高濃度のオードを発生させます。

このように高濃度のオードが密集した地域では、私たちが今まで見たことのない、神秘的かつ特異な現象が発生するのです。

突然、間欠泉が現れたり、変わった雲が発生したり、オードの異常発生によって、飛べなかった場所で飛行できるようになります。

そしてこうした現象は時に私たちを利する作用をもたらすこともありますが、それは後ほど直接体験してみたほうが良いでしょう。それもまた、ここを理解する楽しさだったりしますからね。
あ、そしてここには今まで見ることのできなかった新たな時空の亀裂が現れたそうです。

不規則に特定の地域で発生する小規模の亀裂だそうですが……詳しくはアドールに聞いてみてください。

アドールは、村の広場にいるはずです。彼と一度話してみるとよいでしょう。
ここで発生する変わった時空の亀裂の話を聞けと、ボルテール様がおっしゃったのですか？

説明するのが好きな方なのに、自分ではなく私にさせるなんて珍しいですね。

ボルテール様から聞かれたとおり、ここを調査していた偵察隊から、変わった時空の亀裂を発見したとの報告が入っています。

今までアトレイアと龍界で発見された時空の亀裂は、決まった時間と位置に長い間発生しますが、ここの時空の亀裂はそうではありません。
時空の亀裂は永遠の塔の崩壊によって、大量をオードが散らばり、時空間に影響を与えて発生した亀裂だというのは知っていますよね？

この地域の時空の亀裂の特徴は、亀裂を通れるのが最小6人で、とても規模が小さく、維持される時間も短いそうです。

永遠の塔に近づいた影響で、小規模の時空の亀裂がより短く、より頻繁に発生するのではないかと予想し、調査を進めていますが、まだ解明には至っていません。
あ、話を真面目に聞いてくださるので、いつの間にか説明が長くなってしまいました。

時空の亀裂以外にも気になることがあれば、アクアリスを訪ねるといいでしょう。

当初からここで偵察隊に合流したアクアリスなら、色々と細かく教えてくれるでしょう。
任務の前なのに、この地域の特徴を熟知しているのですね。

すばらしいです！最近のディーヴァは、やみくもに突進だけです。猛る血を抑えて、少し自重してくれればと思っておりました。

考えるより先に体が動くから、ブリリアンス メロディ軍は「頭が綿菓子でできている」と言われるのです。

一見すると外見はしっかりしているのですが、頭の中が空っぽという……
あら、つまらないことを話してしまいましたね。プレーヤー様を見てると、つい話したくなってしまったようです。

とにかく私の調査によると、天気や環境変化によって、ここの生態も変則的に変わるということです。

単に、昼と夜の時間の流れや、雨が降るなど、環境が変わると出没する敵が変わることがあるのです。

その他にも、急なオードの流れの変化により、飛行できないはずの地域で飛べたりするらしいのです。

したがって、ここを調査する際には、特に注意してください。
おおっ！うなずくとかわいい……ゲフンゲフン、ななな、なんでもありません。とても真面目に聞いてくださるので、調子に乗ってもっと話したくなってしまいました。

あ！移動するのに便利な手段があるのは知っていますか？

これについては少し休んでから、話しましょう。