ディーヴァよ、おまえは龍族に呼ばれて驚いていることだろう。

おまえがティアマト様の死に大きな影響を与えたディーヴァであることは知っている。

そうだろう？
そうではない。ゴホン！ど、どうか私の話を聞いてもらいたい。

実は、おまえにどうしても頼みたいことがあり、恥を忍んで呼んだのだ。

ティアマト軍の敗残兵はカタラム中に散らばり、古代ルーン族の力を手に入れて軍団を再建することを夢見ている。

しかし、あの忌まわしい龍帝ベリトラは、その古代の力を独り占めするために同族であるわれわれを虐殺しているのだ！

私が属していた部隊もベリトラ軍の襲撃により壊滅し、私だけが生き残った。
こうなってようやく実感したのだ。ティアマト軍はすでに終わってしまったということを。

今この瞬間にも、龍族紛争地域には同志たちが集まり、虚しい夢を追っている。

先ほどプラデス草原からアルントの派遣兵が出発した。きっとティアマト軍を攻撃する指令書を持っているはずだ。やつを倒してベリトラ軍の指令を奪ってきてほしい。

敵からの頼みではなく敗北者への慈悲だと思い、どうか助けてくれ。
ベリトラ軍から受けた傷が深すぎる。

長くは持たないだろう。

ああ、アルントの派遣兵には追いついたのか？
本当に心から感謝する。

(指令書を広げ、読み進める)

やはり、攻撃を許可してくれという内容だったか。

危うく、残り少ない同族が皆殺しにされるところだった。
悲しいことだが、カタラムの同志たちは結局、悲願を果たせないだろう。

もうティアマト様はいらっしゃらないのだから。

しかし、残りわずかな同族を死なせるわけにはいかない。
ディーヴァよ、ティアマト軍 全滅地へ行き、ベリトラ軍 攻城兵器を破壊して第40 征伐隊 騎兵隊長を倒してくれ。

もちろん、魔族の敵である龍族を助ける義理など、おまえにはないだろう。

しかし、これはベリトラ軍の戦力を弱まらせることでもある。どうか助けてくれ。
感謝する。これでやっと休める。

心から感謝する。