私のことが心配になってイレヒルトまで来るくらいですから、いつまでもこのままではいられません。

私の責任ではなくてもブラック クラウド貿易団に賠償し、問題を解決したほうがいいと思うんです。

このことを片付けずに伏せておいたところで、アトレイアのどこへ行っても二度と運送の仕事は任せてもらえないでしょうから。

シューゴ族は、そういうことにはかなり厳しいですからね。特にブラック クラウド貿易団はそうです。
それでですが、助けていただきたいことがあるんです。

誰かに聞かれると困ることですから、引き受けてくださる前に何のことなのかは申し上げられません。

私のことを哀れんでやるというおつもりで、どうか断らないでください。
(ゴゲルンとビエルに聞かれないよう、できるかぎり声を低くして)

湖の向こうにある木の後ろに家があるのですが見えますか？あそこがゲルゲル村です。

あそこへ行くと、ゲルミルというゲルゲルがいます。ゲルミルに私の事情を話し、助けを求めていると伝えてください。

こっそり頼みを聞いてあげたことがありますから、断らないと思います。

そして、私とゲルゲルが知り合いだということは、絶対に誰にも言わないでください。
ディーヴァがこんな卑しいゲルゲルなんかに何の用だ？

おれらが話せるってことを知る人も少ないのにな。
レイノルズはひどい目に遭っちゃったんだな。

人の目を気にしちゃいたけど、あの人はいろいろとおれのこと助けてくれたんだ。

ようしわかった。レイノルズのためなら、おれにできることはやってやるよ。

伝言を伝えに来てくれて、ありがとなー。