手帳を見たら、少しずつ思い出してきました。

飛行船が何かに激しくぶつかってから、墜落したようです。

(手帳を見せながら)これがそのとき整理していた部分です。ここの長く引かれた線は、ぶつかったときの衝撃のせいでしょう。

ああ、そうだ！飛行船が墜落したので死にました。乗っていた人が全員。
ところが、どうして私だけがこうして魂になってこの世に残ったのかわかりません。

死ねばオードの流れに還るのが当たり前なんですけどね。もしかして、晴らせなかった恨みでもあるのでしょうか？

手帳も見つけたし、心残りもなさそうなのですが。

(考え込んでから)ああ、本だ！
旅行しながら読もうと本を買ったのです。

パンデモニウムでかなり売れた本だったのですが、凶悪な犯罪が起こってその犯人が誰なのか、頭のいい幼い少女が追いかける内容でした。

興味津々になって読んでいたのですが、死んでしまったので最後まで読めませんでした。

きっとその本の結末が知りたくって、オードの流れに還れないのではないかと思います。

プレーヤー様！手帳も見つけてもらったことですし、できればその本も見つけてもらえませんか？
墜落したとき、本はカバンの中にありました。ところが、そのカバンが……

そうだ！魂の状態で意識がはっきりしていないとき、テートゥドが近くに落ちていたのを全部飲み込むのを見ました。

おそらく、あいつが私の本も飲み込んだはずです。ワンアイ テートゥドを退治して本を取り戻してきてください。

本の題名は「骨は語る」です。ぜひ、お願いいたします！
私も魂になったことを受け止めようと努力はしています。

でも、まだ実感できません。

それはそうと、私が頼んだ本は見つけてきてくれましたか？「骨は語る」のことですよ。
まだ見つけていなかったのですか。

どうせ死んだから時間はたっぷりあることだし……もう少し待ちます。

犯人が誰なのか推理しながら待っていますから、時間があるときに見つけてきてください。
そうです！間違いなくこの本です。

やっと犯人が誰なのか、わかりますね。

本当にありがとうございます。早く本を読んでオードの流れに還ります。