シエル神の意志に従うシエル スピア レギオンに入るからには、当然、神への礼を尽くさねばならん。

消滅した神に礼を尽したくないなどという、不敬なことを考えてはならない。シエル神は消滅されたが、常に私たちを見守ってくださっているのだからな。

君たちは普段、シエル神の犠牲によって作られた結界の中で守られているではないか。

話が飲み込めたのならば、さっそくシエル神に捧げる供え物を持ってくるがいい。ご自身で守られた結界の香りをお教えするというのも悪くない。

これは試験ではなく、礼を尽くす作法にすぎん。香りのエネルギーと信仰の証を持ってきたら、次の試験課題を教えてやるとしよう。
戻ってきたか。

四季の香りをぎっしりと蓄えた香りのエネルギーを持ってきたのか？

私も結界の中の香りを嗅いだのは、ずいぶん昔のことのように思える……。

早く信仰の証と一緒に出してくれ。
実に香り豊かだ……。

(目じりに涙が浮かんできた)

シエルよ。あなたが消滅の代償として守られた結界の内部は、これほどまでに香り豊かなのです……。

ご苦労だった。このエネルギーは寺院に届けるとしよう。

神の恩恵を受けて育ったディーヴァが今からその槍となり、高潔な犠牲を引き継ごうとしているという祈りも捧げなくてはならないからな。