君を待っている間に少し眠っていたのだが、ヒエス神官が夢に現れた。

以前のように何も言わずに涙を流している姿とは違い、眩しい笑顔を浮かべて感謝の言葉を口にされた。

夢が本当ならば、君が悪夢の中でヒエス神官に安らぎを与えてくれたのか？
(うなずきながら)どうかシエル神の胸に抱かれ、永遠の安らぎを得られんことを。

(目元をすばやく拭いながら)目に埃が入ってしまった…。

ありがたい。近ごろの人びとは誰もかれもみんな利己的だと思っていたが、君は違うようだ。
もし私が無礼な態度を取ったのなら、大目に見てもらえないだろうか。

昔はそうでもなかったんだが、歳月の過ぎるうちにどうも口うるさい年寄りになってしまってな。