ほう、見かけん顔じゃな。ここにはしょっちゅう来るのかな？
久しぶりに都に来てみれば、まぁディーヴァの多いこと、多いこと……目がチカチカするわい。

ここも昔とは違うて、誰が通りかかっても気にも掛けぬようになってしもうたのじゃな。

特に、わしみたいな老いたディーヴァには、だーれも目もくれん。

それだのにそなたは挨拶してくれるんじゃな……珍しいディーヴァもおったもんじゃのう。

それにしても、おまえさんはよい目つきをしておる。

袖触れ合うも何とやらと言うじゃろう？わしと握手でもしてみんか？

こりゃあ嬉しいのう。

心に血の通ったディーヴァもまだおったんじゃのう。

手を握ってみただけでもようわかる。

ちょっと待ちなされ。おまえさんにやるもんがある。
大したもんじゃないが、受け取りなされ。

遠慮はご無用じゃ。

さあ、お納めくだされ。
わしからのささやかな誠意じゃと思って。

何が出てきても、まあビックリなさらずに。

今日わしに挨拶してくれたように、誰にでも暖かく接することができる心の美しいディーヴァになられよ。

それじゃあのう。