最近、灯火がなくて、指令書を読むのも書くのも大変だ。

焚き火に照らしながら文章を書くのが、どれだけ大変な作業かわかるか？

油を買って補充すればいいが、スプリッグの物ばかり盗んでいる現状で油なんて贅沢なんだ。

ギーナもないし、他の村まで行く時間なんてどこにある。

それで、一時しのぎの方法を使うようになって結構経つ。
この周辺をうろついてるハイランド スパーキーとハイランド スパークルがいるな？

あいつらの尻尾には、光る玉のようなものが付いている。

その玉を集めると明るい光が手に入るんだ。

長持ちしないから、頻繁に集めなければならないのが玉にキズだけどな。
そこで、ハイランド スパーキーかハイランド スパークルを捕まえて、光る玉を集めてきてくれないか？

私が直接集めたいところだが、団長の命令で指令書を書かなきゃなんなくて、どうにも時間が取れないんだ。

頼めるかな。
玉がある昆虫はハイランド スパーキーとハイランド スパークルだ。

指令書を書かなきゃなんないから、なるべく早く光る玉を持ってきてくれ。

3つあれば、指令書を書けるぐらい明るくなるだろう。

それじゃ、頼んだぞ。
光る玉は持ってきたのか？

明るくなるといいんだが……。
やれやれ、おまえはそれでも盗賊か？

昆虫を始末して光る玉を持ってこいって言っただけなのに……。

それもたくさんじゃない。たったの3つだ、3つ。

焚き火は消えかけて指令書を書くことはおろか、紙がどこにあるのかも見えないぐらいなんだぞ。

さっさと光る玉を持ってこい。
うわあ、3つ集めるとすごく明るいな！

これだけあれば、しばらくは暗くて苦労することはなさそうだ。

では、私はさっそく指令書を書き終えるとしよう。団長が怒り出す前にな。