兄さんと一緒にハラメルへ取引に行くようになってから、だいぶ時間がたったニャ。

今までそれなりにおいしい稼ぎができたし、未練はないニャ、ギャルン。

それに、ディーヴァがこんなオディウムまで持ってきてくれたしニャ、ギャルルン。
ドギルンはメイファウリン発掘組合に所属してるんだニャ。発掘組合と言えば聞こえはいいけど、実際は盗掘屋の集まりなんだニャ、ギャルン！

えっと、とにかくドギルンは、シューゴやブラウニー、ケルビムみたいな種族を支配する能力を持ってたニャン。

そのことを知ったハメルンという魔族のディーヴァが、一緒に仕事してみないかと彼をそそのかしたわけだニャ、ギャルン。

それからどうなったのかはわからないけど、ハメルンがハラメルの実権を握って、ドギルンは監督官まがいの仕事をしてるニャ。

ハラメルに出入りして長いけど、その魔族のディーヴァには会ったことがないニャン。エレベーターの上には行ったことがないからニャ、ギャルン。

これ以外で気になることがあったら、ドギルンに直接聞いてみるといいニャ、ギャルルン。
じゃ、オディウム代は払ったことになるのかニャン、ギャルン？

こんなに親切に教えてあげたんだから、ドギルンとの取引のことで兄さんとボクを責めたりしないよニャ、ギャルン。

ドギルンは、このハラメル塔とオデラー栽培場の向こうの、ハラメル昇降機の前にいるニャ。

名目上は監督官でも実際はハメルンの使い走りでしかないみたいだし、ディーヴァがドギルンの機嫌を取れば、全部話してくれるはずだニャ、ギャルン。
ディーヴァがどうしてここにいるんだニャ？

ボ、ボクは悪くないニャ！

た、ただハメルンに言われたとおりにしただけだニャン。

悪いのはボクじゃないニャ！
知ってることをすべて話したら、許してくれるのかニャン？

このことが組合に知られたらおしまいだニャン！

誰だって過ちを犯すものだし、見逃してニャン。そのかわり、ハラメルとハメルンのことを全部話してあげるニャン！

まず、ボクの身柄を保護するって約束してニャ！