戦闘が始まってから、もう数百年の歳月が流れた。

多くのディーヴァたちが魔族や龍族を打ち破るために力を尽くしてきたものの、残念なことに状況はさほど変わっていない。

正直なところ、消耗戦が続いているだけなのだ。

だが、こんな時こそ兵士たちの士気を高める必要がある。そうでなければ戦況を逆転することなどできない。

最後に頼みたいことがあるのだが、聞いてくれないか？
ふむ…まだ君には頼む時ではないようだな。

累積PvPキル数が5,000以上のディーヴァにのみ特別な任務を与えている。

だが君はまだそれほど魔軍 兵士を倒せていないようだ。

もう少し魔軍 兵士を倒して、腕を磨いてからまた来てくれ。
プレーヤー、君に大きな期待が寄せられているということは、もちろん感じ取っているだろうな？

ディーヴァの数は多いものの、重大な任務を安心して任せられるディーヴァとなるとその数はぐっと少ない。

今度は君に魔軍 将軍レベルの兵力を始末してきてほしいのだ。

魔軍 司令官と将軍は少ない。だが、彼らが戦闘に及ぼす影響は絶大だ。

彼らを倒せば戦況を覆す力となり、天軍の士気も上がるだろう。

難しいとは思うが、この任務を引き受けてくれないか？
では魔軍 将軍を始末してきてくれ。将軍以上でも良いしな。

あまりいないからそうそう簡単に会うことはできないだろう。戦闘力もずば抜けているしな。

相手の腕が非常に優れているだけに、できるかぎり仲間と一緒に戦うのが望ましい。

正々堂々と戦わなければ勝負ではないなどと考える必要はない。そんな一直線の勝負ばかりでは戦争など勝つことができるものか。

ところで、1つ注意したいことがある。魔軍 将軍の中でも、君と実力が同じくらいの相手を選んで始末して欲しい。

実力がずっと下の相手を始末したところで戦況に何の助けにもならない。必ず同程度の実力を持つ相手を始末してくれ。
戦争に身を投じることは、し烈なものであると同時に虚しいものでもある。

特に現在のように勝負のつかない戦争が数百年も続けばなおさらだ。

だが、いくら虚しいことであっても軍人の本分は戦いに勝つことだとよく肝に銘じておけ。

ところで、魔軍 将軍は倒してきてくれたのだろうな。
さすがだ。よくやってくれた、プレーヤー。

その名はアトレイア中に響き渡ることになるだろう。そして、魔族や龍族は君の名前を耳にするだけで震え上がるのだ。

これからも勝利の栄光がその頭上にあらんことを。

アリエルのご加護を。