(息が切れて喘いでいる)

(胸を握りしめている姿がとても苦しそうに見える)

ウウウ……。

ああ……死にそうだ……。
い、息ができない……。

のどが……渇いた……。

どうか……ワ……ワインを……。

ああ、痛い……パエル……。
パエル……。

か……かわいそうな俺の息子……。

ワインを…ひと口飲めば気が……少し……。

ワ……ワインがあれば……少し……。
(半分ほどこぼしながらつらそうにワインを飲む)

ありがとう。おかげで痛みが……少し楽になった……。

ところで、パエルのことを……知ってるんですか？

それなら、ひとつお願いが…この手紙を……パエルに……。

(やっとの思いで手紙を渡して気を失う)
ふう……心配でたまらないよ。

パパがいなくなってから長い間、まったく連絡がないんです。

マニ百人隊長が探してくれると言ったのになんの連絡もないんです……。

ぼくのパパは……無事ですよね？
ええっ、パパが送った手紙なの？

(急いで手紙を読む)

どうしよう、どうしよう！パパが危ないみたいです。

早くマニ百人隊長に手紙を見せないと。

パパが無事だといいけど……パパ、パパ！