ID: 730552
フムナズ族の生態
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レベル: 1
HP: 63
攻撃半径: 0m

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フムナズ族の生態








―ラディオス 著―

―序文―

私は、長年アトレイアに存在する様々な亜人種の生活像を研究してきた。

アイオンに仕えるディーヴァたちとはまったく異なる形態の信仰を基に発展した彼らの文化に、強い好奇心を抱いたからだ。

特に、野蛮で原始的な戦士の部族であると同時に、巨神兵に仕える独特の宗教文化をも営むフムナズ族 カリドンに対し、大きな興味を持っていた。

ところが、カリドンについての資料はその大部分が結界内部に位置するテオボモスのカリドンに関連するものばかりで、思いのほか好奇心を満たすことが難しかった。

そんな最中、サルファン守護隊がフムナズ族の動向を注視するメンバーを募集するという知らせが舞い込んできた。

最近、フムナズ族による救護品の略奪と避難民の襲撃が頻繁に起きているため、対策を立てる必要があると考えたのだ。

私はフムナズ族を近くで観察するいいチャンスだと判断し、喜んで志願した。そうして、偽装された監視基地に派遣された。

短い時間ではあるが、これまでに私が把握した彼らの姿と生態を記録しておく。

―1章 部族の歴史―


フムナズ族は、アクセサリーや鎧の幾何模様、儀式の方式と伝統の踊りから推定し、テオボモスのカリドンたちと密接した関係があるようだ。

千年戦争以前の時代にまで遡るほど昔、テオボモスに棲みついていたカリドン族間の争いで敗北した者たちが、今のサルファン地域に移住してきたのが起源ではないかと考えられる。

もちろん、この考えに関連する記録はまったくないため、私個人の意見にすぎないことを明記しておこう。

彼らは現在、サルファン東部の痩せた荒地で暮らしているが、彼らは最初からそこに棲みついたわけではなかった。

龍界を放浪しているときに現在のトレポネの森と呼ばれる資源豊かな森に落ち着いた彼らは、煉族よりずっと前にサルファンの確固たる勢力として成長していた。

(流れ者の煉族の多くが、カリドンから何度も襲撃を受けた歴史はよく知られている)

ところが、どんなに強靭なカリドンでも、サルファンをドラナ農場として活用しようとする龍族には歯向かうことができなかった。そこでフムナズ族は、龍族が関心を示さない痩せた荒地に基盤を移さなければならなかったのだ。

―2章 社会構造―


氏族社会がまとまって生まれた典型的な部族社会を形成し、一番強い者が部族を統治するという原始的な政治形態を持っている。

フムナズ族の特異な点は、部族を率いる族長を決闘で決めるという点だ。

族長は新しい強者の挑戦を無条件で承諾しなければならないとされる。これはつまり、それだけ強い者でなければ族長の座を維持できないという意味でもある。

―3章 信仰―


フムナズ族は巨神兵を神と崇め、仕える独特の信仰を持ち、その盲目的な信仰を基盤に強力な呪術を使いこなせるようだ。

彼らが信仰をとても重要視するという事実は、巨神兵のかけらが置かれた祭壇を、どれほど真心を尽くして管理しているかを見ればわかる。

また、儀式を進行する者たちは群れの中で尊敬されているらしく、祭司長の役儀を備えた一部の者たちは、族長ハリドゥであってもむやみに接することができないようだった。

時おり群れをなして奇怪な踊りを踊る姿が見られるが、これは恐らく神に捧げるための呪術的な意味を持った踊りではないかと考えられる。

このように、彼らの信仰は外から見れば、この上なく原始的に見える。

しかし、彼らが信仰を基盤に使用する呪術がディーヴァたちの魔法に匹敵するほど強力なものだと考えると、私たちの想像以上に体系的な信仰を持っているのかもしれない。

―4章 生活像―


彼らには基礎的な水準の農耕生活を営んでいた痕跡が見られるが、今は狩猟と略奪を基盤に生きている。それは棲みついている駐屯地が荒れ地のため、やむを得ず変化してしまったのだ。

彼らは主に巨大な哺乳類を狩って手に入れた肉を主食とし、略奪によって得た果物と野菜も好んで食べる。

マムトの乳を発酵させて作った酒とチーズを特に好むようだが、高い階級の者たちだけが楽しむ高級食品のようだ。

―5章 要注意人物―

ボーン チーフテン ハリドゥ


何といっても族長として生まれたボーン チーフテン ハリドゥについて触れない訳にはいかないだろう。

彼は私が目撃しただけでも10人以上の挑戦者を倒し、武力と恐怖とで部族を完璧に統治している恐ろしいカリドンだ。

もし運悪く彼と張り合うことになれば、彼の体が砂嵐に襲われでもしないかぎり、どんな手を使ってでも逃げたほうがいいだろう。

族長候補 ブドゥグム


ブドゥグムもハリドゥに次いで危険なカリドンだ。ハリドゥを相手に4回も挑戦した経歴を持っている。すべて互角とは言えない戦闘だったが、ハリドゥが斧を落としたのは唯一、ブドゥグムを相手にした時だけだ。

何よりも驚くべき事実は、挑戦者を再起不能にすることで有名なハリドゥを相手にしながら4回も敗北したという点だ。

もしハリドゥが決闘に負けて族長の座を譲ることになるとすれば、次に族長の座に就くのは確かにブドゥグムであろう。

その他の人物


強者はたくさんいるが、特に注意しなければならない人物はクレアボイント スナチュと猛炎のオーブ ドゥムチュンだろう。

スナチュは狙撃と追跡の達人だ。視界にいないからといって絶対に油断してはならない。

また、祭司長でありながらハリドゥと肩を並べるほどの影響力を持つドゥムチュンは、高位スペル ウイングに匹敵する魔法攻撃を使う。これに対する備えがなければ、必ず死に至ることになるだろう。

―6章 終わりに―


最近、煉族の避難民たちと物資を載せた馬車がフムナズ族によって略奪されることが頻繁に起きているという声が聞こえてきている。

観察者としての私はこれらの行動を見守りながら彼らの生活像をより深く把握したかったが、煉族の一員としてはただ見守るだけではいられなかった。

彼らは現在、確実に敵である。その敵を知ることこそが勝利への一歩となるだろう。この冊子がカリドンとの戦闘に臨む仲間たちの助けになることを期待している。



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