カルンの記録をざっと調べてみましたが、とても信じられないような内容でした。

イド、イドゲル、イドゲル キューブ、それに古代兵器ヒペリオンまで！

上層部に連絡を取ったので、すぐに学者たちを召集し、本の内容を分析してくれるはずです。

ところで、南カタラムにいらしたばかりなのに申し訳ありませんが、分析結果が出るまでの間に頼みたいことがあります。
ロオという古代遺跡の探査隊員が、問題が起きたので信頼できるディーヴァを派遣してほしいと言っているのです。

特に気にも留めていなかったのですが、そういえばロオはイドゲル キューブを調査していると言っていた気がします。

イドゲル キューブの用途がわかった以上、放っておくことはできません。

ロオのところへ行ってみてください。
やれやれ！やっと来てくれましたね！

ずっと探し求めていたイドゲル入りのキューブを発見したのに、周りが怪物だらけで近づくこともできないんです。

私の代わりにあの怪しいイドゲル キューブを持ってきてくれませんか？

何としても確保しなくてはならない大事な資料ですから、ぜひともお願いします。
(不思議なオーラを発する、三角すいの形の変わった容器だ)

(容器の中で銀色のゲル状物質がゆらめいている)
君もあのにっくきベリトラ軍に捕まってここに来たのか。

私はライウスだ。古代文明の研究家として、巷ではかなり名が知られている。しかし、今はのんびり挨拶を交わしている場合ではなさそうだ。

まもなく龍族が、イドゲル生体実験のために押しかけてくるだろうしな。

ここから抜け出す方法を教えてやるから、私の話をよく聞け。
まずは牢獄の扉を壊し、ルーン族 防御キューブがある場所まで進むんだ。

あの堅く閉じられた牢獄の扉を壊してここから出ると、改造したルーン族 魔力砲があるはずだ。

カタラムの古代種族であるルーン族は、イドゲルと魔法を使って様々な武器を製作した。ここにはそのルーン族の武器、改造したルーン族 魔力砲がある。キューブ状だから、ルーン族 防御キューブとも呼ばれているものだ。

カタラムでルーン族の武器を発見したベリトラ軍はそれを改造して使用しようと考え、この実験牢獄で生体実験を行っている。

君はイドゲル キューブを持っているんだろう？生体実験される前に、改造したルーン族 魔力砲を使って脱出するんだ。

ここから出て改造したルーン族 魔力砲を見つけたら、持っているイドゲル キューブを挿入するといい。

改造したルーン族 魔力砲が活性化するまでには時間がかかるが、ひとたび活性化すれば、われわれを保護するバリアが張られ、改造したルーン族 魔力砲がベリトラ軍を攻撃し始めるだろう。

さあ、急ぐんだ！
(変わった構造の兵器だ)

(三角すい状の表面には意味のわからない文字が刻まれている)

(どう作動するものなのか見当もつかない)
君のおかげで無事、脱出できた。ありがとう。

聞きたいことがいろいろあるとでも言いたげな表情だな。

それも仕方ない。君がイドゲル キューブを持っていたことやルーン族 防御キューブのことを知っていた理由が気になるんだろう。

私と一緒に来てくれ。そうすれば、私が生涯をかけて研究したすべてを教えよう。
そうか。

好奇心を抑えて報告を優先するとは、責任感の強いディーヴァだな。

わかった。好きなようにしろ。

遠くないうちに、また会うことになるはずだからな。

では、まず君をここから出してやろう。準備はいいか？
そんなことがあったのか！無事に戻ってこられてよかったな。

イドゲル キューブを挿入することでとてつもない威力を発揮するルーン族の武器があったというのだな？

ライウスなら私も名前ぐらいは聞いたことがある。有名な古代文明研究家じゃないか！あの人の言うことなら信頼できるな。

イドについても造詣が深いことは知らなかったが、この状況では彼の協力が必要だ。

私はその学者がどにいるか調べよう。君は、来たついでにベリトラ軍を追い払ってくれ。

そうだな。ハルメクンを助けてくれないか？驚いたことに、ティアマト敗残兵がベリトラ軍を倒してほしいと助けを求めているらしいのだ。