命令書が届きました。

森の周辺に設置したオベリスクが正常に作動しているか確認しろとの内容です。

あの辺りはオード確保の中核となる地域なので、特別に管理しろということでしょう。
お願いがあるのですが、水を汲んできてもらえませんか？

オベリスクが正常に作動しているかどうかを確認するためには、その周辺の水を調査する必要があるんです。

ガラス瓶をお渡ししますから、北ゆがみの森のオベリスク渓谷とディマイア水源の滝から水を汲んできてください。

オベリスクのかけらを調査してもいいんですが、この方がずっと簡単なんです。
いくら力持ちだとはいえ、1回で終わらせるのは無理でしょう。

先ほどお渡ししたガラス瓶を持って北ゆがみの森に行き、オベリスク渓谷に流れる水を汲んできてください。

オードの含有量を調査しなければなりませんので、瓶いっぱいに入れてきてください。

もしも調査した結果、オードの含有量が少なければ受信機に異常があるということです。

その場合はすぐにオベリスクを手入れしなければなりません。
早かったですね。

オベリスク周辺の水を入れた瓶をどうかこちらにお渡しください。次に空のガラス瓶をもう1本お渡しします。

今度はディマイア水源に行って滝の水を汲んできてください。

その間に、私は今持ってきてくださった水のオード含有量を調べておきます。
水に含まれたオード量の測定は、誰でもできるわけではありません。

オードに敏感に反応する生命のディーヴァだけに備わった能力です。

(眉間のしわを寄せながらガラス瓶の水を調べる)

確かにインギスオンの平均的なオード含有量をはるかに上回っていますね。2か所のオベリスクとも正常に作動しているようです。

何日か経ったらオードの回収に行きますから、そのときにもう一度調べてみます。