プキオではない！プキオ百人隊長様と呼べ！

おっと、すまん。悪かったな。わしのこの体を見てバカにする部下がいるんだ。

君もわしを外見で判断してもらっちゃ困るよ。

子どもの頃に覚醒したせいで子どもような体をしているが、腕だけは誰にも負けんぞ！
雑談するために君を呼んだんじゃない。

ひとつ頼みがあるんだ。

インギスオン幻影要塞の入口にナイティンという看護のディーヴァがいる。

どこぞの金持ちの箱入り娘だったようなんだが、何を思い立ったのか看護兵に志願して戦場に向かったのだ。

まともな実戦経験もないやつに何ができる、おとなしく家に帰りなさいと諭したんだが、本人は行くと言って聞かない。それでしぶしぶ受け入れてやることにした。
ところが、だ。彼女が看護を始めてから、負傷兵の傷の回復が早くなったんだ。

どんな手を使ってるのかは知らないが……いや、これは純粋に彼女の努力の賜物だと言ってやらねば。

服に負傷兵の血が付こうとも気にせず、寝食を忘れて看護に励む彼女を見ていると気の毒でな。

そこでだ。彼女のもとに行って仕事を手伝ってやってもらえないか？
それはありがたい。君なら難なくこなせるだろう。

ナイティンはインギスオン幻影要塞の入口付近にいる。

負傷兵に取り囲まれているから、すぐに見つかるはずだ。
一歩下がってください。

あまり近くに来られると治療の邪魔になります。

今この瞬間にも私の手を待つ人びとがいるんです。

仕事が遅れれば、それだけ負傷兵の苦痛が増すことになってしまうんですよ。
それは助かります。実は数日前に大規模な戦闘があったんです。ドレドギオンからドラカンの大群が押し寄せてきて要塞を攻撃してきました。

天族の活躍でどうにか撃退することができましたが、その被害は非常に大きなものです。

ドレドギオンから放たれた光の筋がディーヴァの肌を焦がし、骨を溶かしたんです。その傷がなかなか治らなくって。

手伝ってくださるとおっしゃいましたね？

それなら今すぐ、リオネルのところから薬をもらってきていただけませんか？一刻も早くです！包帯を巻いている間にです！
何のご用でしょう？

買い物じゃなければ、また今度にしてください。

今は忙しいんですから。
今忙しいのは、まさにそのナイティンのせいですよ。

彼女が猛烈な勢いで働くもんだから、僕まで忙しくなっちゃって。

ナイティンはかなりの量の薬を使うんです。まあ、その分治りは早いんですけどね。おかげで薬が作っても作っても足りないんです。

薬を取りに来られたんですよね。そりゃわかりますよ、毎日のことですから。

薬はもうできています。戦闘物資を担当する補給兵に渡しました。リオネルの薬品箱に入ってますから、それを持っていってください。こんなことまでやらせて、すいませんねぇ。
(丁寧に包装された箱だ)

(「製作：リオネル―補給用薬品」と書かれている)

(これが薬の入った箱のようだ)
(箱を開くと、薬草の匂いが漂う)

(紙で包まれた薬が見える)

(いくつか取り出してキューブに入れる)

(急いでナイティンに届けよう)
この負傷兵、止血がどうしてもうまくいかないんです。

薬も通常の数倍使ってるのに。

足りない！足りない！足りないんです！薬は？持ってきてくださいましたか？早くこちらに！
(急いで薬品を包帯にひたして)そう、この薬です！

リオネルは注文した分量を守ってくれるから助かるわ。

本当にありがとうございます。

おかげで滞りなく手当てができます。