なんだよ、人員がそんなに足りないとでもいうのか！

私のような優秀な戦士に雑務ばかりやらせやがって！

私は龍族どもをやっつけに来たんだ。ルクハの根元を掘り返すためにインギスオンまで来たんじゃないんだぜ！

とはいえ……やぶれかぶれになっていてもしょうがない。私の優秀さを知らしめるチャンスだと思わなきゃいけないな。

文武両道だ。研究にも秀でた才能がある万能ディーヴァってとこを見せつけてやらねば。
君のおかげでルクハのエッセンスの調査はある程度片付いた。次は地面から湧き上がる硫黄の調査だ。

見てのとおり、アングリフ噴火口には毒々しい気体を吐き出す噴火口が4つある。

地面は酸に侵されてベタベタ……まったくひどいもんだ。

標本が採取しやすいように、めぼしい噴火口には薬をまいておいた。

いろんな種類の硫黄の標本が必要なんだ。

ここまで手伝ってくれたんだから、採取もがんばってくれるだろうな？
採集道具の入った箱をやるから、そこの瓶に標本を詰めてくればいい。

噴火口ごとに硫黄の様々な状態を見れるようにしておいたぞ。薬品の種類によって固まったりネバネバになったりするんだ。

噴火口はいやでも目に付くから、すぐに見つかるだろう。

それじゃあ頼んだぞ。
硫黄を採集してる時も、任務報告書を書いてる時も緊張を緩めるなよ。

休憩中や食事中だって安心するな。

一瞬でも油断したら、そこで終わりだ。
まだ硫黄採取に行ってなかったのか！

さっさとしてくれよ。せっかく噴火口に薬を撒いておいたのに、あんまり遅いと効果がなくなるぞ！

私の苦労を無駄にしてくれるな！
お疲れさん。こんな困難な任務をいとも簡単に片付けるとは、君もたいしたもんだな。

君のようなディーヴァがいてくれれば百万馬力だ。

まぁそうはいっても、いつまでも引きとめて英雄の前途を邪魔するわけにはいかない。

いつか私以上のディーヴァになって大活躍することを望んでるよ。