これで本当に終わりってわけ。

ウルググ族はもともとディーヴァにお礼なんて言わないけど、ディーヴァがいろいろ手伝ってくれたからお礼を言うってわけ。

ありがとう。

お礼も言ったんだし、最後のお願いを聞いてから帰ってよね。
アウルラエットは今この睡眠薬を飲んで眠るってわけ。

アウルラエットが眠ったら大声を出して兵士が私のことに気が付くようにしてちょうだい。

そうすればアウルラウのバカ兵士は、ディーヴァにアウルラエットが殺されたと思って埋めに行くってわけ。

危険だってことはわかるけど、それでもディーヴァにやってもらうしかないってわけ。

その代わり、私が大切にしていたアクセサリーをあげるってわけ。そこにある華麗な箱にいろいろ入っているから、帰るとき持っていっていいわ。

(箱の中はあちこちにひびが入り、みすぼらしいアクセサリーでいっぱいだ)

(雑貨店でも買い取ってくれないような使い物にならないものばかりだ)
おお、一緒に死んだなんて！私が考えていた最高のシナリオどおりになりました。

あとは、アウリオとアウルラエットが喧嘩の末、死んだという噂を広めるだけです。

噂は私が流したほうがよさそうですね。

これでじきに、ウルググ族には2つの家のせいで血の嵐が吹き荒れるでしょう。

本当にいろいろありがとうございました。お疲れさまでした。