軍団長たる者、常に要塞の内外の状況に気を配らねばならん。

エルテネンで起きていることであれば、いかに些細なことでも無視することなく、耳を傾けるために努力している。

だが、私も多忙の身。何もかも一人で面倒は見れん。そこで、君の出番だ。

キオラ神殿の近くでハグネという老婦人が、生き別れの息子を探したいと助けを求めてきた。手が空いたら訪ねてみてくれ。
テレマクス様の御遣いのディーヴァ様かい？おお、アタシの願いを聞いておくれ、このとおりだ。

自分の死ぬ日が近づいてきてると思うと、どうしても心残りなことが1つだけあるんだ。

その心残りを解消しなければ、死んでも死にきれないよ。
アタシには息子が一人いたんだよ。それは手塩にかけて育てたが、ある日覚醒してガーディアンになったんだ。

最初、ガーディアンになってあちこちに派遣されていたときは手紙を寄こしたり、会いにきたりしてくれていたんだれど、ある時から連絡がぷっつり途切れちまった。

最初はアビスにでも行ったのかと思っていたんだけれど、それからもう何十年も経っちまったよ。

なんとか死ぬ前にもう一度、息子の顔を見たいねえ。