こうなったからには、ディーヴァ様に事実を教えるよ。

実はデルラビスは、私の息子じゃないんだ。

数十年前、互いに……愛しあった……恋人なんだ。
覚醒してガーディアンになってからも、私たちの仲は変わらなかった。

休みを取るたびにここに戻ってきては私に会い、暇さえあれば手紙を送ってくれたものさ。

ところが、ある時から完全に消息が絶たれてしまったんだよ。

いつも心の中にデルラビスのことをしまい込んで生きてきたけれど、死ぬ前に消息だけでも知りたくて頼んだのさ……。

こんなところで帰らぬ人になっていたなんてね……。
デルラビスの消息はわかったけれど、このままじゃあ悔しくて死ぬに死ねないよ。

彼の消息を探しまわっていたときに会ったガーディアンの話を思い出してみると、クロメデとかいう魔族の女がデルラビスを連れて行ったらしいが……その女がデルラビスを殺しただなんて。

デルラビスのために復讐したい。

私の代わりに炎の神殿に戻り、そのコラプト ジャッジ クロメデとかいう女を倒してくれないかい。
簡単なことじゃないのに快く引き受けてくれてありがとうね。

じゃあ、炎の神殿へ行ってコラプト ジャッジ クロメデとかいう女を見つけだし、息の根を止めてやっておくれ。

この年寄りの最後の願い、頼んだよ。
いつ戻ってくるかと思って待っていたよ。

それで、この年寄りの最後のお願いは叶えてくだすったのかね？

コラプト ジャッジ クロメデとかいうデルラビスの仇は仕留めてくれたのかい？
ありがとう、本当にありがとう。

デルラビスを殺した魔女もどきが消えたと思ったら、なんと気持ちが晴れ晴れしたことか。

オードの流れに還れば、きっとデルラビスに会えるだろうね。

もう、死を迎える日も恐ろしくないよ。