ブラック フィン族の村には名前のない墓がひとつあります。

何か理由がありそうな墓ですが……そんなことより。

その墓の前には巨大なのこぎりの形をした刀が、碑石のように突き立てられているのです。

原始的な無骨な武器の美しさと言ったら……！

もしブラック フィン族の村に行く用事があれば、さびたのこぎり刀を持ってきてくれますか？謝礼は充分致しますよ。
小さくて便利な武器もいいですが、巨大で無骨な武器の威厳には敵わないでしょう。

身なりを整えることも、かっこいいディーヴァの必須条件ですからね。
これが突き立てられていた巨大なのこぎり刀ですか……！

へえ……ちょっとさびていますが、本来の主人がすごく大切に使ったみたいですね。

気になるのは、この刀が一対の刀だったということは確かですが……ひとつしかないということです。

とにかく、お疲れさまでした。
もう一対の刀があればよかったのですが……これでも充分満足しました。

危険を冒して武器を届けてくださり、ありがとうございました。

また私の収集リストに武器がひとつ追加されました。