プレーヤー！来てくれて助かった。

ちょうど会わねばならぬと考えていたところだ。

唐突だとは思うが、聞かせてやりたい話もある。

まず、私の話から聞いてみるか？
私がこの話をするのは、もうプレーヤーもアビスに行くときが来たと考えたからだ。

これまで様々な場所を訪れながら腕を磨き、経験も多く積んだのだから、そろそろいい頃合いではないだろうか。

しかし、アビスはとても危険な場所だ。いくら腕がいいといっても、それだけでそこへ行く資格が与えられるわけではない。

徹底した検証を経て、君に資格があることを証明する必要がある。
今までは亜人種やレパル団しか相手にしなかったが、アビスに行けば魔族のディーヴァや龍族を相手に戦うことになる。

そのため、ほかのディーヴァと腕を競ってみる必要があるのだ。

決闘の聖堂にいるリノスに会って話を聞き、決闘を経験してみるといい。
おや、アビスに出入りできる資格を取りに来たのか。

ならば当然、この決闘の聖堂でほかのディーヴァと競ってみるのがいいだろう。

アビスに行くことになれば、魔族と出くわすことが日常茶飯事になる。戦闘だけでなく、任務を行なっている途中で人通りのない場所で出くわして2人っきりになることだってあるのだ。

そのとき卑怯に逃げるわけにもいかないではないか。だからここで練習を積み、しっかり覚悟しておくがいいぞ。
この決闘の聖堂にいるという事実そのものが、ほかのディーヴァとの果てしない決闘を受け入れるという意味だ。

だから、この決闘の聖堂にいるディーヴァから、適当な相手を選んで決闘をしてみるんだ。

練習はすればするほどいい。十分だという気がするまで頑張って練習したまえ。

十分に練習を積んだと思えたら、ユクレアス大神官のところに戻るといい。
アビスに行きたくなったと思うとはいい心意気だ。

しかし、まだいろんな部分において、アビスに行く準備は十分ではない。

さらにいくつかの試験を行なうから、心の準備をするといい。