どうやら、敗残兵の連中に上下関係ができたようです。

防壁の向こうに偵察に行ってきたアルコンがそう言ってました。

カルニフのいない森ではスプリッグが王様ぶっているらしいです。リーダーがいなくなって、残りの連中の中でも上下関係ができたみたいです。

底辺の敗残兵同士で上下関係だなんて、ちゃんちゃらおかしいと思いませんか？
フフッ、でも、やつらにとっては深刻な問題だったようですよ。

防壁をたたきまくったり、群れをなして騒ぎを起こしたりしたそうですから。

きっと、自分たちの勢力を誇示したかったんでしょうね。

しかし、下っ端が腕章をつけると厄介なことになりかねません。

かつて味わったことがない権力の甘さに、執着してしまうんです。後先考えず、悪行に突っ走ったりもしますし。
それでですが、そのリーダーを早めに始末しておいたほうがいいと思いませんか？

防壁を突き破られたら、何をしてくるかわからないし……。

こうして手をこまねいているうちに、我々が厄介事に巻き込まれかねないですから。

どうですか？私は、その仕事の適任者はプレーヤー様だと思ってるんですが……。
ありがとうございます。

聞くところによると、今度リーダーになったのはずるがしこいクルマらしいです。

アンタゴル激戦地のどこかをブラブラしていると思いますが、きっと部下のドラカン 強兵も連れ歩いているでしょう。

ですから、リーダーと一緒に第56 ドラカン 強兵も始末して下さると助かります。

魔族に刃向かうようなマネをしたらこうなるぞ、と思い知らせてやりましょう。
ゲルクマルスに来てずいぶん過ぎましたよね？

では、ここの状況もかなり把握できたでしょう？

実は、初期の勢いとは違って、ちょっと行き詰まっているのも事実です。

まあ理由はいろいるあるでしょうけど、オード不足に足を引っ張られて困難に陥っているんですよ。

しかし、こんなときこそ敵にスキを見せてはいけません。だから、あなたにお願いしたのです。
ありがとうございます。

バラバラになった敗残兵がまた集まったら、大変なことになります。

敵が中心軸を持った瞬間が、我々にとっては最も危険な瞬間になりますから。

とにかく、早く手を打ってくださってありがとうございます。

大したものじゃありませんが、私の気持ちですから受け取ってください。