(水辺をボーッと見つめている)

(人の気配を感じて)ああ、すみません、あそこのトーカたちを見てたんです。

あれを全部どうにかしなくてはいけないと、考えごとをしていたんです。
クルッグ盆地に派遣される前に、このあたりの危険要素を全て排除しろと言われたんです。

ふう……1人であっちに行くだけでも大仕事なのに、休む暇も与えてくれないなんて。

ここは水の流れが速くて、うっかりするとクルッグ盆地の下流まで流されてしまうんですよ。

とりあえず、それは丸太で塞いで解決して、水辺のとんがった石も全部片付けました。

残ってるのは、ダウン トーカとジャイアント ダウン トーカだけなんですが、あれもどうにかしなくてはいけないんでしょうね？
一番いいのは、どこか閑静なところに群れを移動させることでしょうけれど、簡単なことじゃありません。

私はトーカを操れない上に、我々がここに落ち着いてから、やつらの気が立っているような気がするんです。

どうやら自分たちの縄張りに踏み込まれたと思ってるみたいです。

結局のところ、全部始末するしかありませんよね。

ちょっと手間はかかりますけど。

それで、ちょっと力を貸してもらえませんか？1人では無理だと思うんです。
それでは、ダウン トーカとジャイアント ダウン トーカを退治してください。

他の仕事は私が片付けますから。

それから、あの遠くの枯れ木の森につながっている道にもたくさんいます、よろしくお願いします。
ここにいると、滝の音でとても平和な気分になれます。

戦争中であることすら忘れるぐらいに……。

でも、そんな感傷に浸ることができるのも、ほんの束の間です。

やたらと飛び交う作戦命令書が、ここが戦場であることを忘れさせてくれないんですよ。
たまにトーカが走りまわるのを見るのも悪くなかった……。

まあ、仕方ありません。

安全に通れる道にすることが最優先ですから。

とにかく、ありがとうございます。おかげで仕事が早く終わりそうです。