指令書

ここは天族と魔族の間で熾烈な戦いが繰り広げられる戦場要塞である。

この指令書を見つけるのが誰か、またいつ見つかるのかさえわからないが、この指令を完遂して戻ってくる者がいれば、その功を称えよう。

魔族が劣勢となり天族が要塞を占領することになれば、その時こそが任務を遂行すべき時である。

天族の要塞隊長であるアグロス、エイレ、パシファエを始末せよ。

― フンディン ―
ランセ シャイニング ネックレスというのを聞いたことがあるか？

これは現存するネックレスの中でも、数えられるほど珍しいものなんだ。

新品のような状態まで修理するのに10,000,000ギーナも必要だという話は信じがたいかもしれないが、あまりにも複雑に細工されたものなので修理だけでも数ヶ月もかかってしまったんだ。

しかし、本人が欲しくないというなら、いかに珍しいネックレスでも意味がないだろう？

このネックレスが欲しいなら10,000,000ギーナを払えばいいし、欲しくないなら考えなおしてくれ。
そうか。10,000,000ギーナを喜んで出すということは、このネックレスがどうしても欲しいってことだな。

君の功績を賞賛するために、このネックレスを渡そう。

10,000,000ギーナぐらいを大金と思っていてはいけない。このネックレスの価値は、それよりもはるかに高いんだ。

魔族に繁栄あれ！
報酬を出しておきながらギーナを受け取るなんてことはしたくないが、私にもどうすることもできないんだ。

注文製作にはもっと費用がかかったんだ、10,000,000ギーナなんてたいした金額じゃないぞ。

こちらで負担してやりたいところだが、知ってのとおり私みたいな軍官は非常に貧しいのだ。