プレーヤー様にはお子さんがいますか？

私には一人娘がいます。名前はオルランです。

ディーヴァに覚醒したときは、娘に何が起きても最後まで守ってやれるようになったと喜んでいたのですが、実際にはとんでもなくやりきれない状況だったんです。
娘が成長していく姿は微笑ましいものでした。

美しく育ち、結婚をして子どもを産み……そこまでは良かったのです。

それが、今は私よりもずっと年老いてしまい、オードの流れに戻る日を今か今かと待っているのです。

子どもが死んでいく姿を見ていることしかできない父親の気持ちがおわかりになりますか？

ディーヴァになったがために、それを見る羽目になったのです。
もう白髪になった娘が、死ぬ前に叶えたい願いがあると言うんです。

熱い温泉に浸かりたいと言うのですが、体が衰弱していて行くことができません。レパル団もいますから、なおさら危険です。

よろしければプレーヤー様が、ハラバナ天然温泉から温泉水を汲んでくださいませんか？
これは、温泉水を温かいまま持ってこれる魔法瓶です。

ハラバナ天然温泉へ行き、これで温泉水を汲んできてください。

余命いくばくもない私の娘、オルランの願いを叶えてください。ぜひともお願いいたします。
温泉水を汲んできてくださり、本当にありがとうございます、プレーヤー様。

しかし、どう申し上げればよいのやら……。

オルランにもうすぐ温泉水が届くと話したら、自分の願いはそれではないと言うのです。

何が何でも自分が温泉に行きたいと言っていました。

苦労してハラバナ天然温泉まで行ってくださったのに……申し上げる言葉もありません。