ディーヴァ殿はいいのう。一生老いもせず、若さを保てるんじゃから。

この年寄りは日々体が重うなっていくというのに。

こんなことじゃ、今年の用意ができないんじゃないかと心配じゃ。
毎年この時期になると、パタモール草原を歩き回ってジュートを採集するんじゃよ。そして、糸を紡いでローブを何着か作っておくんじゃ。

それを用意しておかねば、年が明けた気がしなくてな。しかし、今年は体がだるうて手足も思うままに動かせん有り様じゃ。

この体で採集に行けば、スプリッグやファンギにやられてしまうかもしれぬ。

よかったら、ディーヴァ殿が代わりに集めてきてくれんかのう。もちろん、謝礼はするとも。
やはり、わしの人を見る目は確かじゃの。

快く受け入れてくれてありがとう。

では、ジュートの綿を10個、集めてきておくれ。
ディーヴァ殿、よう戻られた。

いつ帰ってくるかと待っておったぞ。

ところで、頼んだものは持ってきてくれたかね？
これは、頼んだものとはちぃと違うのう……。

ジュートの綿を10個じゃと言ったんじゃが、聞き間違えたのかね？

余計なところへ行かんと、このパタモール草原で集めてくるんじゃぞ。
ちゃんと集めてきてくれたのう。

本当にありがとう。おかげさまで、今年も心置きなく始められそうじゃ。

これを受け取るがいい。断られたら差し出した手が恥ずかしゅうてならんから、早う受け取ってくれんかの。