モルロタのことは知っているか？

そうだ、あそこに立っている女呪術士だ、クアァン。

かわいそうに、龍族の攻撃で子供を失ったのだ。

そして、そのショックで正気ではなくなってしまった、クフウ。
飲まず食わずで子供を探しているから、あのままだと倒れやしないかと心配だ、クアン。

そうなる前に何か食べさせなければならないのに、何も食べようとしない……。

私の記憶では、モルロタはジトローネが大好きだった。それなら食べるかもしれぬ。クアァン。

魔族よ、ジトローネを何個か頼む。
ジトローネはフロスト アイブロウ族の要塞やフロスト スピリットの谷のような高山地帯に多い、クアン。

崖のほうでよく生えるから、その辺りをよく探してみてくれ。

ご先祖様の祝福を！
何でいまさら来たのだ、クアン。

モルロタがあれから倒れた。

顔に雪をこすりつけてやっと目を覚ましたが、あのままだと長くは持たん、クフウ。

早くジトローネを渡すのだ。
今まで何をしていたんだ、クアン。

1人の命がかかってるのだ、急げ。

早くジトローネを持ってきてくれ、クフウ。
幸い品はきちんと持ってきたようだな。

このままでは食べないはずだから、ジュースにして飲ませる、クアァン。

先ほどは怒ってすまなかった、プレーヤー。

モルロタが今にも死んでしまいそうだったので、つい怒鳴ってしまったのだ、クアァン。