まだ、どこかへ行っていなかったんだニャ。

隠し蝶番のことは何も知らないと言ったはずなのにニャン。

こんなところをコオルン様に見られたら困るから、もう帰ってニャン。
知らないっていう言葉を信じていないみたいだニャン。

本当にしつこいディーヴァだニャ。

ニャルン、これは本当に価値の高い情報なんだけどニャ……。

今から話す内容は、ブラック クラウド貿易団のとってもとっても特別な情報なのニャン。

ディーヴァにこれを話したことが見つかったら、ガークビンはすぐ追い出されちゃうかもしれないニャン。だから、絶対に秘密を守ってニャ。わかったニャン？
実は、100個収納型キューブを作った方がこのエレシュランタにいるんだニャン。そう、ビンダート様だニャン。

あの方に会えば、ディーヴァが知りたい情報を探ることができるはずニャン。

でも、かなり疑り深い性格だから、1か所に長居することがないんだニャン。われわれの情報では、場所を変えながら3つの場所を回っているそうなんだけどニャ……。

そうニャ、その前に話しておくことがあるニャン。

ビンダート様に会う前に、プレゼントを準備しておいてニャ。そうじゃないと、話しかけることもできないまま追い返されちゃうからニャ。

ビンダート様の好きなものを手配するのはかなり大変だけど、自信はあるかニャン？無理なら、ここで諦めるしかないニャ、ニャルン。
この前、ミノルンっていうシューゴがコオルン様のところにやって来たのニャ。

通りすがりにぐ、う、ぜ、んニャ。そのとき、ミノルンが柔らかい渋皮とムーンストーンの原石を欲しがっていたそうニャ。ビンダート師匠の頼みだと言ってニャ。

2つとも手に入れにくい材料だから、われわれ貿易団ではまだ入手できていないそうニャン。

だから、ディーヴァが先にそれを手に入れてビンダート様に渡すんだニャン。そうすれば、追い返されずに済むはずニャ、ニャルン。

それと、話の途中だったけど、ビンダート様がよく現れる場所は古代都市ルー、地下神殿の跡、精霊の川なのニャ。

あちこち回っているとすれ違うこともあるから、1か所に留まってあの方が現れるのを待つといいニャン。
わたしのことを知っているのかニャン？

面倒だから、あっちへ行ってニャ、ギャルン。
一体あんたは誰なのニャ？

隠し蝶番がどうのこうの言っているってことは、100個収納型キューブのレシピを見たようだニャ……。

もしかして、わたしを拉致しに来たのかニャン？
いやぁ、どこで聞きつけてこれを持ってきたのかニャン？

ミノルンから聞いたのかニャ、それともコオルンから聞いたのかニャ？

とにかく、持ってきてくれた材料は使わせてもらうニャ。

直接手に入れたのかどうかは知らないけど、立派な品物だなニャ、ニャルン。