旅館の泊り客を1人でもつかまえて何か売ってみようとがんばるボクって、本当に哀れだニャン。

1個250ギーナの最下級 封魂石を売って利益を出すには何個売らなきゃなんないのかわかるかニャ、ギャルン？

少なくとも肉ギョーザぐらいは売らないと金にならないのにニャ……。

この旅館のギョーザには何か特別なヒミツがあるみたいニャン。

ギョーザの味に惚れこんで旅館から離れられない人だっているんだからニャ、ギャルン。
ボクは菜食主義者だから自分で食べてみたわけじゃないけど、食べてみた人はみんなおいしいって絶賛するんだニャ、ギャルルン。

そんなギョーザをこんなへんぴなところでしか売らないなんて、もったいないニャ、ギャルン。

味の秘訣さえわかれば、ブラウニー 料理人を数人雇って、立派なギョーザ屋を営めるのにニャ……。

なのに、いくら厨房を覗き見しても、その秘訣がわからないんだニャ、ギャルルン。
秘訣さえわかれば、ボクはすぐにここを離れるニャン、ギャルン。

借金を作ってでもギョーザ屋を始めて、ギョーザが飛ぶように売れて大金持ちになるのニャ、ギャルルン。

ディーヴァが秘訣を調べてくれないかニャン？金持ちになったらディーヴァにも必ずお礼するから、お願いするニャ～ン。
ありがとニャ、ギャルン。

でも、むやみにギョーザ作りの秘訣を聞きながら出歩いたら、ボクがやらせたってバレちゃうニャン。

まずは執事のガスタクに、自然な感じで秘訣を聞いてみてニャ。

執事が秘訣を素直に話してくれないなら、ジャバラからギョーザをもらってエリュシオンの料理人、ヘスティアに分析を依頼してみるのニャ、ギャルルン。
今日はやけにギョーザが恋しいぞ、クルル。

やわらかいギョーザの皮、ひと口食べれば口の中に広がる肉汁……たまらん、クラック！

ジャバラのギョーザは最高だぜ、クラック。
味の秘訣はジャバラだけが知っている、クラック。

ジャマノーク様は、料理法が旅館の外に漏れることをお望みではない。

興味を持つなよ、クルル……。
何見ている。

何か間違っているか？ブラウニー間違っていない。

この斧？肉をさばくとき、刀より斧のほうが楽だから使うんだ。
なぜそんなことを聞く！

ただ、肉を力いっぱいつぶすだけだ。

みじん切りした肉に、いくつかのソースを加えて具を作る。

詳しく知ろうとなんかしないで黙って食え。

ブラウニーは太っ腹だ。ギョーザ1つやるから食べてみろ。
知っている？アトレイアに存在するすべての動物と植物は、料理の材料になり得るということを。

ディーヴァや人間を除けば、食べられない獣はないという冗談もあるじゃない？

すべての動植物には固有の味があり、その固有の味さえうまく引き出せれば、おいしい料理が誕生するの。
これはギョーザね？私にこんな平凡な料理の分析を頼むなんて……。

(ギョーザを少し引きちぎって食べて)あら……こんな独特の味を出すギョーザがあるなんて。

ギョーザの皮は普通の小麦粉をこねたものなのに、中身は……マッシュルームをみじん切りにして入れて胡椒をほんの少し。この肉はメピグスの肉かしら？違う、メピグスがこんなにやわらかいはずがないわ……。

クレストリッチの肉にしては、肉汁が多い……一体何の肉を使ったのか、見当もつかないわ。
ギョーザの料理法を調べてきてくれたかニャ、ギャルルン。

執事がおとなしく話してくれたはずはないしニャ、ギャルン……。

ジャバラからギョーザをもらって都会の料理人に届けてくれたかニャン？
都会の料理人は、一度食べてみるだけで、あらゆる料理の材料が全部わかると聞いたのにニャ、ギャルン！

そんな料理人もわからない肉って一体何なのニャン？

ニャ～ン、何なんだろうニャ、ギャルン……。

ギョーザの料理法はわからなかったけど、それでもお疲れさまだったニャン、ギャルン。