他人に起こった不幸を自分が経験するようなことは、絶対にないと思い込んでいるディーヴァがおるんじゃ。

歳月が過ぎ、感情も大分鈍くなったと思ったんじゃが、必ずしもそうなるわけでもないようじゃな。
初めはただ恋人を見つけたかっただけだったんじゃが、体が老いただけではなく心も一緒に老いてきたようだ。

もうすぐオードの流れに還る老いぼれの心には、恋心より復讐心の方が長く残るものなんじゃな。

この老いぼれに代わって復讐をしてくれたら、お礼はしっかりやるぞ。
では帰らぬ人となってしまったかわいそうなデルラビスと、復讐しか残っていないこの可哀想な老いぼれのために、もう一度炎の神殿に入ってジャッジ クロメデを始末しておくれ。

一度だけでは足らん。あの魔女を何度倒しても、この復讐心が消えることはなかろう。

頼んだぞ。
帰ってきたんじゃな！

あの邪悪な魔女クロメデは倒してくれたかのう？
ありがとう、本当にありがとう。

あの悪魔みたいな女を苦しめてくれて、すっきりしたわい。

もしこの老いぼれの復讐心を満たしてやりたくなったら、いつでも来てくれ。

本当にご苦労じゃったの。つまらぬものじゃが、どうか受け取っておくれ。