ここで荷を解いてからだいぶ時間が経ったせいか、みんなはここを私たちの警戒所だと思っているようです。

ですが、私たちはここを臨時の避難所として選んだだけなのです。夜になると野生動物が襲ってくるようなこんな場所では、安心して眠ることすらできません。

特に最近はグレー フット ダルーが事あるごとに押し寄せては大暴れし、そして逃げていくので困り果てています。

ゆっくり休めないことには目をつぶるとしても、問題は貴重な魔法の品が壊れてしまったことです！信じられますか？これまでの損害が何ギーナになるのか、計算するのも恐ろしいほどです！

プレーヤー様。魔法研究に協力すると思ってアニズの森のグレー フット ダルーを倒してくれませんか？
プレーヤー様がグレー フット ダルーを倒しに行っている間にも、ダルーのやつらが攻めてきて暴れました。

もうどうしても我慢ができず、高い材料を必要とする魔法を使ってみんな蹴散らしてしまいました。ふう……。

頼んだ仕事は、ちゃんと終えられていないのですか？そうでなきゃ、またダルーが襲ってくるわけがないのに……。
ふう……それでも襲ってくるなんて……。

いっそ結界でも張ってしまいたい気分ですが、そうもいきません。

結界を張るのにかかる費用となると、壊された魔法の品の総額より何倍も高くなりますからね。

本末転倒になりかねませんので、しばらくは我慢するしかなさそうです。

とにかくお疲れさまでした。たいしたものを持っていなくて申し訳ありません。こんな質素なものでよろしければ、どうか受け取ってください。