(さっきからずっとため息ばかりついている)
故郷にいる両親の具合が悪くなって、貴重な薬を送ったのですが……。

薬を載せた船が海賊団に拉致されたというんです。

苦労して手に入れた薬で、また見つかるかどうかわからないし、探しているうちに両親の病気がひどくなりそうで心配です。

フウ、こんなことになるとわかってたら、直接届ければよかった……。
うわさでは、海賊団はまだ遠くまでは行っていないみたいです……。

ある人は懸賞金を払えば貨物を取り返してくるというのですけど、私にそんな余裕はないんです。

恥を忍んで通りすがりのディーヴァの方々にお願いしたところ、皆さん忙しいとおっしゃるばかりで。

あの……ディーヴァ様が力を貸してくださいませんか？

スティール クロウ号で、薬袋を10個ほど見つけてくださればいいんです。
ありがとうございます、ディーヴァ様。

ところで、海賊たちはすでに略奪した貨物を山分けしたようなんです。

聞いたところによるとスティール クロウ エリート海賊というやつが一番たくさん分けてもらったようなので、まずその海賊たちから調べてください。

きっと、私の薬袋を持っているやつがいるはずです。
薬袋を取り返しに行ってくださったディーヴァ様でしょう？

どうでしたか、見つけられたのでしょうか？
まだ見つけていないですって？

ああ、きっとどこかにあるはずなのに……。

甘くて美味しい料理でもあるまいし、あの苦い薬をやつらが全部食べてしまうはずはないんです。

お願いします。もう一度だけ、探してみてください。
そうです、この薬袋！

本当にありがとうございます。なんとお礼を申し上げればいいか……。

今回はなんとしても暇を作って、直接故郷へ行きます。

久々に両親にも会いたくなりましたしね。