こんにちは、プレーヤー様。美しい女性が私の店を訪ねてくださるなんて光栄です。

今日は何かいいことでもあったのですか。あなたの装いから、楽しげな気持ちが感じられますよ。

いくつか手入れが必要な部分もありますが、自らの趣向をよくわかっている装いですね。飾りすぎず、かといってこだわりすぎず、周りの人をリラックスさせるたたずまいです。

それで、プレーヤー様が入ってきた瞬間、あなたがピッタリだとひらめいたのです。

私の仕事を依頼できる女性はあなただけだと確信しました。
私は衣装コンテストというものを主催しているのですが、ご存知ありませんか？ティモガンドのコンテストというのですが。

ご存知ないとは！これはこれは、お恥ずかしい。私もまだまだ、パンデモニウムで確固たる名声を築いたとは言えないようですね。

とにかく、コンテストを主催するためには、優秀な審査委員が3人必要です。

もう依頼の手紙は出したのですが、まだ返事が届いていません。

もしよろしければ、プレーヤー様が返事を聞いてきてくれませんか？私が行くよりも、美しい女性が行ったほうが効果的じゃありませんか。
私が招待状をお送りした方々はエイレン様、カリ様、ファイファー様の3人です。

神聖衣服商店のエイレン様の実力は、疑いようがありません。ベルスランで防具を販売しているカリ様も、3代続けて衣服を作っている職人です。

ファイファー様は……ちょっと意外だと思ったでしょう？でも、なかなか鋭い美的感覚をお持ちの方だそうですよ。

このお三方とも、私のコンテストの審査委員を務めていただくに不足のない方です。それでは早速、私の招待状に対するお返事を聞いてきてください。
美しさとは主観的なものです。あなたの恋人にとっては、あなたが一番きれいに見えるでしょう。しかし、私にとっては私の家内が一番美しい。

そうは言うものの、普遍的な美というものは存在します。

たとえば、私が作った服は誰もが気に入ってくれますからな。

さあ、いくつか新しい作品を製作していますぞ。興味がおありなら、あそこにいるラルクに聞いてみてくだされ。
ティモガンド？ああ、コンテストの審査委員になってほしいと手紙をくれた人のことですなあ。思い出しましたぞ。

まだ返事を出せていなかったから、あなたが来てくれてちょうどよかった。

ティモガンドの腕前がすばらしいということは、私も承知しています。衣装の業界というものは狭いですからな。彼が私の実力を認めてくれていることもよくわかっています。

しかし、神聖衣服と高級衣装とでは、追求すべきところがずいぶんと違うのです。あなたのようにセンスのいい女性なら、理解できるでしょう。私の作った服とティモガンドの作った服の違いをね。

審査委員を務めること自体は別に難しくも何でもないが、お互いのためにプラスにはならないと思いますな。申し訳ないが、ティモガンドには辞退させていただくと伝えてくだされ。
高品質の防具をたくさん取り揃えております。

製品に不具合があれば、すぐに交換しますからご安心ください。

どんな防具が必要ですか？[%userclass]に合った防具をお探しでしょうか？
ちょうどよかった。返事をどう書けばいいか、悩んでいたところです。

ティモガンド様が私のことを高く評価してくださっていることには感謝しています。ベルスランでひたすら防具を作って販売していた私に、果たしてコンテストの審査委員としての資格があるのかどうか、わかりません。

ちょっと心配ですが、パンデモニウムに行ってすごい腕前の方たちの仕事を、この目で見るのもいい勉強になるでしょう。

しかも、店を空けてしまう分、それなりにお礼をしてくれるとも書いてありましたから。

お店のことをきちんと片付けてからコンテストの日に合わせてパンデモニウムまで行くと、ティモガンド様にお伝えください。
目立ちすぎれば、それを妬む連中が出てくる。

だから、優れた人物ほど謙虚に振る舞わなければならない。そうしなければ、いずれ足元をすくわれることになるのだ……。

ところで、何の用かな？特別な用件でもあるのか？
手紙？手紙など届いていないが？

郵便配達に問題が起きたか、ティモガンドのほうで手違いがあったかだな。

コンテストの審査委員だとぅ……いつかはやってみたかったのだ！こう見えても、目は肥えているつもりでな。手先は不器用だが、ものを見分ける能力だけは最高のレベルだと自負しているのだ。

いつもティモガンドに審査委員の仕事をしたいと頼んでいたんだが、やっとその気になってくれたようだな。

だが、タイミングが悪い。今、かなり重要かつ極秘の任務を遂行している最中なのだ。パンデモニウムに出向いてのんびりコンテストに参加している余裕などない。

このようなチャンスを逃がすなんて、本当に残念だ。しかも、プレーヤーのような美人が直接出欠の確認に来てくれたのに、断りの返事を出さなくてはならないとはな……。
お帰り、プレーヤー様。

お願いした例の件は、どうなりましたか？

襟先がちょっと乱れていますから、休憩も取らずに急いで戻ってきてくださったようですね。

お三方の返事はどうでしたか？私のコンテストに来ていただけるんですか？
ガッカリしていないかですって？ハハハ、ご心配ありがとう。

もちろん、全員が承諾してくれるとは思っていませんでした。しかし、ファイファーに断られたのは意外ですね。

せっかく、長い付合いの友人だからと思ってお誘いしたのですがね。まあ、責任感の強い人ですから仕方ないでしょう。

とにかく、お手伝いいただき、ありがとうございました。おかげで仕事がかなり楽になりましたよ。