体はここにあれど、心だけはいつも君に向かっている丸木舟。

白い帆を上げ、いつまでも君を目指して進もう。
自分は私の恋人、私の愛、エルロイズに会うため、年に一度しか許されないあの日、運命の橋に駆けつけた。

しかし、私たちを迎え入れてくれた運命の橋は……愛の力で私たちの再会を許してくれた運命の橋は……流れ星の残骸の襲撃により崩れてしまった……。

ああ……悲しい。私はここに、恋人はあっちに。私たちは離ればなれになってしまったのだ。

彼女も私もこの場所に足止めされた。呪われし運命よ！

清らかな瞳の旅人よ、この悲劇的な愛のドラマに希望の光を与えようとは思わないか？
これから君、旅人は私たちの運命を弄ぶ流れ星の残骸を探し出し、懲らしめてやってくれ。

流れ星の残骸が奪っていった純潔な恋人の象徴、記憶の葉も取り戻してくれ。

くううっ！涙があふれ、悲しみが喉をつまらせる。もうこれ以上話すことなどできない。

清らかな瞳の旅人よ、早く流れ星の残骸を見つけてくれ……。
風に乗って聞こえるこの音は、私が待ち焦がれていた旅人の足音なのか。

早く私の心に希望の光を与えてくれ。
ああ……私の恋人！私の愛！記憶の葉のように可憐な私の恋人はいったいどこにいるというのだ！

悲しみに満ちた心に一筋の春風が吹いている！

旅人よ、しばらく涙をぬぐう時間をくれないか。

ううう……。
流れ星の残骸が奪っていった私の恋人の証、記憶の葉を持ってきてくれ。

恋人の証がなければ息が止まってしまいそうだ。

清らかな瞳の旅人よ、風とともにうれしい知らせを届けてくれ……私はここで待っている。