何に使うのだ、浄化の実を。

錬金術士と薬品商人だけだった、これまで実を求めてきた者は。

よからぬ目的に使うわけではあるまいな、わたしの実を。
どんな薬なのだ？

説明してくれ、わたしの実で何をするのか。
いいだろう、手伝おう。

ひとつ方法がある。実を結ぶことのできる方法だ。

わたしの実は、エリムの実の中でも一番貴重なもの。

成長樹液と湿った肥料がなければならない。

手に入れて来るのだ、わたしの実が欲しいなら。
エレシュランタにいる、木の守護神は。

成長樹液を手に入れてこい、守護神の体内にある。

エリムの成長を加速させる、成長樹液は。

湿った肥料は乾いた土地を肥えさせる。実も結ばせる。

必要だ、この2つが。
来たか、ディーヴァよ。

持ってきたか、成長樹液を。

成長樹液を振りまくのだ、わたしの枝に。湿った肥料を振りまけ、この土壌に。
騙そうとしたな、よくもわたしを。

なんの意味もない、成長樹液と肥料なしでは。

わたしの話を聞いていなかったのか。

すぐに立ち去れ、成長樹液と湿った肥料を持ってくるなら別だが。
実が育っている、樹液と肥料をまいた場所から。

うぐっ、うぐっ。

苦しい、実を結ぶことは。

さあ、これは実だ。わたしの苦痛によって結んだものだ。