ギャルン！また新しい注文だニャ。

エレシュランタに来て本当～に良かったニャ。

天界と魔界、あっ、……じゃなくて、魔界での年間売り上げ額がここでは1ヶ月分だニャ。

噂がパンデモニウムまで広がったのか、最近、クァイリン貿易団がここを狙っているニャン！

われわれがやっと開拓したのに、丸ごと横取りするつもりなのかニャ。
このままやつらを放っておけないニャ。

それで、団長と話し合って各要塞の担当者と取り引き契約を結ぶことにしたニャ。

(羊皮紙を振って)これが契約書だニャ。
要するに、ブラック クラウド貿易団のみと取り引きすれば、品物を安く提供するという内容だニャ。

今よりはるかに安売りだからディーヴァが損することは何もないニャ。

問題はこの契約書に署名してもらうことなんだけど……。

もう気付いたニャン？そうだ、ディーヴァが契約書にサインをもらってきてくれニャ。

エレシュランタの全要塞を巡らなければならないから、ジャクルンが行くには危険すぎるのニャ。
さあ、この下の部分に要塞の作戦参謀のサインをもらってきてくれニャ。もちろん、すべての要塞が受け入れることはないニャ。

たとえ断られても契約書を確認したという証拠は必要だニャ。

だから、契約に応じた場合は賛成のサインを、断られた場合は確認のサインをもらってきてニャ。ギャルーン。
ところで、私にどういったご用かしら？

急用があって駆けつけてきたようですが、パンデモニウムから秘密の指令でも？

用件があれば早く話してください。
(しばらく契約書を読む)

契約書はしっかり読ませていただきました。

なんというか、遠回しな言い方ですが、結局ブラック クラウド貿易団を公認してほしいということですね。

まあ、ブラック クラウド貿易団の物がなければアビスで困ったことになるし……。

いいでしょう。ブラック クラウド貿易団と取り引きします。

その前に、契約書の内容を改めて確認させていただきます。見逃したところがあるかもしれませんから。

(サインのあと契約書を渡しながら)どうぞ。ジャクルンには要塞に一度訪ねてほしいと伝えてください。
プレーヤー、何かご用でも？

何か言いたそうな顔ですね。

手に持っているそれと関係があるのですか？
つまり独占契約書ですね。

ブラック クラウド貿易団かあ……

闇組織だしあまり相手にしたくないですけど、彼らがここの商圏を握っていますから仕方ありませんね。

ところで、確かにまけてくれるんですよね？

あとで違ってたらディーヴァ様の責任ですよ。

ウフフ。冗談です。じゃ、サインしました、どうぞ。
1日中天族のやつらにかかりっきりだったから、ヘトヘトに疲れたよ。

まったく、よりによってドレドギオンまで現れるなんて。

ところで何の用で来たと言ったんだっけ？
ざっと目は通したが……実は詳しく読んでないんだ。

シューゴたちの話なんざ決まりきっているからな。

まあ、君が持ってきたならわれわれに悪い条件ではないだろう。ここにサインすればいいか？

(さっそく契約書にサインする)

さあ、受け取って。これ以上用がないなら俺は少し休むとするよ。
戦闘を手伝いに来たんですか？

ちょうど兵力が足りなかったところです。よく来てくださいました。
要塞をひとつひとつ巡りながらサインを？

いろんな意味で驚きましたね。

あなたにも、そのシューゴにも。

まあ、いいでしょう。どのシューゴ貿易団がアビスの商圏を握るかなんて、まったく興味ありませんしね。
私に何のご用ですか？

もしかして敵に怪しい様子でもあるのですか？

だったら一大事ですが……どういった情報か、話してください。
ブラック クラウド貿易団……ですか？初めて聞きました……。

今まではクァイリン貿易団と取り引きしていましたから。

他の方々もサインしたのを見ると、怪しくはないようですね。

まあただでさえ、いつもクァイリンに納品日を間違えられているんです。この機会に変えてみましょうかね。
いつもこうなら、何も言うことはありません。

こうしてプレーヤー様とゆっくり話すゆとりさえあるくらいですし。

ところで、手に持っているのは何ですか？
かなり利口なやつらですね。小さなエサで釣って大きなものを得ようとは。

この戦闘で真の勝ち組は魔族も天族でもなく、シューゴ族かもしれません。

1滴の血も流さずに自分たちの目的を達成するのだから。

とりあえず、契約書の内容はわれわれにも役立つものですから、サインしましょう。
ほかの地域の状況はいかがですか？

ここは孤立した場所なので、ほかの地域の状況が把握できないんです。

ここまで来るためにいろんな所に立ち寄られたんですよね？魔族はうまく戦っていますか？
(契約書を見て爆笑する)

シューゴ族は本当に勇敢な連中ね。

虫けら1匹捕れないような顔をしていますが、ひょっとしたらディーヴァや龍族より勇敢な存在かもしれません。

彼らの勇気を称えてサイン致しましょう。

彼らの思いどおりになるかどうかはよくわかりませんけどね。
ニャ！？本当にみんなからサインしてもらったニャン？せいぜい半分くらいだろうと思ったのに……。

ギャルルル……この目で見たのに信じられないニャ。本当にすごいニャ、すごい、ギャルン！

ほら、受け取れニャン。こんなに見事にやってくれたディーヴァにこれくらいのお礼は当然だニャ。

この契約書はこれからブラック クラウド貿易団の宝物だニャ。