待っていました。

幻影要塞から、おととい命令書が届いたんです。

インギスオンにおける龍族の兵力もある程度まで対処し、ドラナも掃討したということで、いよいよ本格的にオベリウムを発射する準備をしてほしいとのことです。

ああ、オベリウムについての説明をまだ聞いてないようですね。それでは、ティアマランタについてはご存知ですか？
それなら、初めからご説明したほうがよさそうですね。

ティアマランタとはティアマトの本拠地です。そこへつながる入口が、アングリフ地域の向こう側にあるのです。

アングリフに進出するところまでは成功しましたが、その向こう側は難攻不落の場所です。選りすぐりの龍族軍団が立ちはだかっていて、どうしても突破することができないんです。

そのため、オベリスクはこれまでに1つも設置できていません。そこでライト オブ イリュージョン軍団が作った装置、それがオベリウムなんです。

戦艦に装着して発射すると、広範囲に向けてオードを雨のように降らすことができます。
でも、アングリフ地域の向こうは全域が強力な空中結界で覆われているため、オードの雨を降らせてもまったく効果の現れない点が問題です。

オベリウムを撃つ前に空中結界生成機をどうにかしなくてはならないのですが、生成機の位置がまったく把握できないそうです。何度も偵察に出ていますが、行くたびに失敗しています。

そんな時、煉族の中に生成機の位置がわかる人がいるという話を聞きました。ゲロンがその人のことを知っているらしいので、彼のところへ行って誰なのか確認してきてください。
古代アトレイア人の気品をそっくり受け継いでいるようだ。

君に会うと、昔のことがひどく懐かしくなる。

さて、古代の気品を持つ者よ。何を聞きたくて私のところへ来たのだろうか？
龍族の空中結界生成機？ふむ、それならドニキアのことを言っているのだな。

あの者が結界について話しているのを聞いたことがある。

だが、残念ながら彼女はここにいない。

かわいそうなことに、ハナルカンドの龍族たちに連れ去られたんだ。
以前その近くを探検したことはあるが、かなり昔のことだからあまり思い出せないな。

ああ、あれさえ失くさなければよかったのに！

龍族の追撃から逃げているうちに、地形を描いた羊皮紙をなくしてしまったのだ。

赤いドラナ農場の近くで落としたはずだから、運がよければ、まだ羊皮紙がそのまま残っているかもしれない。

心からドニキアに会いたいと思っているのであれば、私の羊皮紙の地図を探してきてくれ。
(古くてぼろぼろの羊皮紙だ)

(注意深く調べてみると、インギスオンの地形を描いたような絵がある)

(ゲロンが言っていた羊皮紙の地図のようだ)
君の顔を見ていると、幼いころの友だちのことを思い出す。

一緒に育ち、覚醒し、神殿で修練をともにした……。

だが、塔から巨大な光があふれ出た日を境に突然姿を消してしまった。おそらく消滅してしまったんだろう……。
(涙をぬぐって)また昔の思い出に浸ってしまった。

君は運がいい。これは私がなくした羊皮紙に間違いない。

(片面を破って渡しながら)受け取れ。私の記憶が正しければ、これが龍族の村、ハナルカンドだ。

そこに行けばドニキアを探し出すことができるだろう。
ゲロンと話してみたんですね。

煉族の中に空中結界生成機の位置を知っている人がいると言いましたか？

その人の名前は何でした？
龍族に連れ去られただなんて……まあ、ハナルカンドの地図が手に入っただけでも、私たちにとってはよかったと思うべきなのでしょうか。

(地図を眺めて)結構広い村ですね。武力を使って救出するのは難しそうですし、これはどうやら龍族に変装してこっそり救出するしかないようです。

周辺の龍族を倒して龍族トップス、龍族ボトムス、龍族ヘルムを用意してください。そのままではプレーヤー様にはサイズが合わないでしょうから、ダフニスのところに行ってサイズを直してもらってください。

事情を話せば、良いようにしてくれるはずです。
裁縫をするためにいらしたのではなさそうですね。

その手に持っているのは龍族トップス、龍族ボトムス、龍族ヘルムではありませんか？

模様や色からしてティアマト側の龍族のもののようですから、インギスオンから持ってきたのですね。

何か頼みごとがあっていらしたのでしょう。どうぞ話してみてください。
つまり、龍族に変装できるようにこの装備を直してほしいということですね。

いいですよ、今すぐ直しましょう。

急いでやりはしますけれど、それでも時間はかかると思いますよ。

そこで少しお待ちください。終わったらお呼びします。
どうぞお受け取りください。プレーヤー様の体型に合うように直しましたから、見つからないはずです。

あ、今は着ないでください。

完璧な変装になるよう直した龍族の服に幻想の粉をかけたのですが、その効力の持つ時間が短いんです。

ですから、任務を遂行する直前に着るようにしてください。一度着用してしまうと、それはもう二度と使用することはできません。どうか慎重にお使いください。

ポムポニアのところにお送りしましょう。それでは、よい結果になるようお祈りしています。
エリュシオンから戻られたのですか？

ダフニス様はプレーヤーの体型に合うように、龍族の装備を直してくださいましたか？
助かります。では、すぐ出発してください。

幻想の粉の効力は長く持たないらしいので、龍族の服装にはハナルカンドに入る直前に、いいえ、ハナルカンド牢獄の入口で着替えたほうがいいでしょう。

変装して、ドニキアを監視している看守長 アンガサに接近してください。

運がよければ龍族の看守をだまして交代し、煉族を救い出せると思います。でも、その前に幻想の粉の効力が切れてしまったら、そのときは看守を倒して煉族を救ってください。
はあ、何の用だ？疲れて死んでしまいそうだ。

捕虜の監視で何日も徹夜しているせいで死にそうだ。

くそぅ、ディーヴァとかいう連中のせいで兵力が不足しているから交代もできないし、この戦争がいつ終わるのかさえわからない。
思ったより早く来たな。もう何日か後に来ると思っていたんだが……。

まあ、こっちは早く休めるから都合がいいけどな。

はあ、もうダメだ。

元老 ジャヌタ様には手続きは済んだと話しておくから、捕虜を連れて行ってくれ。俺は帰って寝る。
服にかけられていた幻想の粉の効力が切れてしまったようですね。

幻想の粉の効果が持続する時間が短いところがどうも気になってしまい、プレーヤー様がハナルカンドに行っている間に数着作っておきました。

看守長を倒す方法もありますが、やはり戦わずに解決するのが最善の方法ですよね？

龍族の服装をまた受け取りますか？
助けてくださってありがとうございます。

あと少し遅かったら、きっとティアマランタに連れて行かれてティアマトの奴隷になっていたでしょう。

さあ、お話しください、私を助けに来た理由を。

こんなところにまで助けに来てくれたのには、それなりに大きな理由があるのではありませんか。
やはりそれを知りたかったんですね。

(周りを見渡して)時間がないようですから、簡潔に申し上げます。

結界生成機は暴風のパシュマンディル寺院の隠された場所、結界の部屋にあります。私が知っているのはここまでです。

2人でいると目立ちますから、ここで別れたほうがいいでしょう。

計画を無事完遂されることを祈っています。
空中結界生成機はパシュマンディル寺院にあるというのですか？そんなことも知らずに違うところばっかり探していたなんて、本当にもう……。

要塞に早くこのことを伝えなければ。

本当にご苦労さまでした。

近いうちに要塞からプレーヤー様は呼び出されるでしょう。その前に少しお休みください。