(読んでいた手紙をたたみながら)ちょうど呼ぼうとしていたところだったの。

どこかでパセルタという名前を聞いたことがある？インタルディカの北にある木なんだけど、神秘の力を持っているのよ。邪悪なエネルギーを防いで植物の活力を生かしてくれるの。

パセルタ村に特にエリム族がたくさんいることも、村の周辺にアンデッドがうろついていないことも、すべてそのパセルタのおかげなの。
ところが最近、村の近くにある植物が枯れ始めてきたの。パセルタのエネルギーが弱まっているのね。

生命のディーヴァたちが原因を調べているらしいけど、それが簡単にはいかないみたい。

こうやって私の手を借りたいと言ってきているくらいなんだから。何か植物を蘇らせるものを送ってほしいんですって。
どうやら土壌の栄養分が足りないみたいだから、これを生命のディーヴァのエルオネに届けてくれないかしら。

これは密林の土壌を混ぜ込んだものよ。植物がうまく育っている場所の土だけを混ぜ込んでいるから、これを木の周辺に蒔くように伝えて。

これで絶対とはいえないけれど、とりあえずできることは全部やらないとね。
パセルタ村は密林から東にずっと遠く離れた場所よ。途中にはアンデッド村があるから、道中は気をつけて。

さあ、受け取ってちょうだい。エルオネにこれを渡し、それと一緒に私の話を伝えてね。
どこから走ってきたんですか？

とりあえず、深呼吸でもしてください。

全身汗びっしょりじゃないですか。
セネモネア様に頼まれていらした方なんですね。こんなに重いものを持って密林までいらっしゃるなんて、本当にありがとうございます。

(袋を開けながら)これが密林の土壌なんですか？

確かによく肥えた土ですね。これは……不思議なエネルギーが感じられますね。

弱いものの、毒気も感じられます。残念ながらこれは使えなさそうですね。

わざわざセネモネア様が送ってくれたというのに残念です。