魔族の暗号ならある程度は知っているが、レパル団は主力研究分野ではないんだ。

研究が足りないせいだが、今さらそれを責めたところで何も始まらないしな……。

レパル団の暗号がわかるような人物を探さなくては。

ううむ……誰かいるかな……。

(いきなりひらめいたように)思い出した！あの人ならきっと知っているはずだ！
ゲラニアに頼めば大丈夫だろう。

古い文書を復旧しながら珍しい資料をたくさん見てきたから、古代アトレイア語や魔族語まで堪能だと聞いたことがある。

研究日誌をゲラニアのところに持っていき、どんな内容なのか解読してもらってくれ。

その後、ヒゲアにその内容を伝えてくれ。

暗号を解いたとしても、専門用語は何の意味かわからないだろう。ヒゲアにどんな意味を持つのか解読してほしいと伝えてくれ。
前回会っているから、ゲラニアとヒゲアがどこにいるか、わかっているだろう。

秘密書庫にいるゲラニアに会ってからエリュシオン大聖堂にいるヒゲアに会ってくれ。

何度も言ってしつこいようだが、これは大変重大な案件だ。他人には絶対に話してはならない。

すべての問題が解決するまで、だ。
あ、この間、文書の復旧のことでいらしたディーヴァ様ですね。

レパル団が作成した研究報告書のことでしたよね。

例の件はうまくいきましたか？

もうすべて解決したんですか？
例の件はまだ解決していないのですね。

レパル団の暗号はある程度知っていますから、今すぐに内容をお教えします。ちょっと待ってくださいね。

(日誌に目を通しながら)重要な内容は後ろにあるようです。簡単に要約すれば、こんな内容です。

「薬物を注入したときに過敏反応で代謝異常を起こしたトラブルを解決。ショック症状を引き起こす成分を取り除いて薬物を改善。あらゆる対象に、広範囲に使うことができる」

暗号は解読しましたが、何の内容かさっぱりわかりませんね。このような問題はヒゲア様が専門家ですから、あの方に聞けば何かわかるかもしれません。
お久しぶりですね、プレーヤー様。

この間、RM‐78cの生体組織のことを聞いていかれて以来、何の音沙汰もなかったので気になっていました。

クセノフォン様に状況はどうなっているか何度も聞いたんですが、まだ詳細を話す時期ではないとばかりおっしゃりますし。

RM‐78cの問題は解決しましたか？
RM‐78cは魔界のレパル団まで関係していたというのですか。本当に驚きました。

お急ぎのようですから、ゲラニアが解読した内容から説明しましょう。

レパル団員は薬物を投与してRM‐78cを作っていたんですが、薬物の副作用でいろいろなトラブルがあったようです。

それで、その薬物からトラブルを起こしている成分を特定して副作用のない薬物を作りました。その薬物を人間に投与すれば、RM‐78cよりはるかに安定性の高い実験体が完成するということです。

こんなことは言いたくありませんが……事態は最悪の状況になったようです。

急いでクセノフォン様に私の言ったことをお伝えください。早く対処しなければ、手に負えなくなるでしょう。
暗号は無事に解読できたのか？

解読した内容について、ヒゲアは何と言っていた？

もったいぶらないで、詳しく話してくれ。
なんだと！それは本当か？

RM‐78cのことだけでも頭が痛いのに、何の問題もない改造人間を作り出したとは……。

今、早急に取り掛かるべきことは、新しい実験体の在り処を突き止めることだ。

とりあえず、私はアトレイア全域に伝令を送って、情報を集めよう。

きみは……そうだ！すぐにネリソンのところに行き、次の指示を待っていてくれ。もう少しでRM‐78cを作っている場所の手がかりが見つかると思うんだ。
クセノフォン様から連絡が会ったから、待っていたよ。

プレーヤーが魔界から持ってきた研究日誌のおかげで、アトレイア各地にいる西風のディーヴァは大騒ぎさ。

大至急、新しい実験体の在り処を突き止めろという命令があったからな。
ははは！こう見えても俺だってやるときはやるさ。西風のディーヴァ中で一番実力のあるディーヴァが、この俺、ネリソンさ。

レパル団の研究基地の隅々まで調べてやっと手がかりをつかんだんだ。

研究基地の片隅に、レパル団が使っているアビス通路を発見した。アゾトラン 拠点通路というところだ。

俺の見解では、完成した人間実験体はアゾトランという固定アビスにいると思うんだ。