どちらに行くんですか？

崩落の峡谷のほうに行くんだったら、お願いしたいことがあるんですがね。

そこにカラベルという鉱物のディーヴァがいます。その一帯でオードが含まれた鉱脈を探してるんです。

危険なところに1人で行ってるので、どうも気がかりで。

ちょっと様子を見て、何かできることがないか聞いてやってください。
(ちょっとためらって)それでね……ちょっと妙なんですよ。

あそこはちょっと危険な場所なんです。凶暴な動物だらけだし……。

だといのに、パンデモニウム遠征軍が護衛してやると言っても、断るんですよ。

たまに要塞に寄るときは、なんというか、われわれの目を盗んで遠回りしていくような気がするんです。

ある日はどうもおかしいなと思って、わざわざ追いかけて挨拶をしてみました。

そうしたら、いきなり怒り出して、他人のことに口を出してくれるなと言われたんですよ。
なんであんな行動を取るのかわかりませんが、怪しいのはそれだけじゃありません。

要塞に来るときには内ポケットが膨らんでるんですよ。何か高価な物でも隠してるような風情でね……。

(頭を横に振って)いやいや、いまのは余計な詮索ですよね？

こんなところで個人的に宝石をちょろまかしてるのが見つかりでもしたら、沈黙の裁判所に突き出されて大目玉をくらいますからね。

ともかく、カラベルのことがどうも気かがりでなりません。

行くついでに、プレーヤー様がちょっと様子を見てきてください。
ずーっと道なりに行けばいいんです。崩落の峡谷があるところまで。

それから……万が一のことを考えて、こっそり訪ねたほうがいいかもしれませんね。カラベルに気づかれないように。

疑いたくはありませんが、1人で何をやっているのかがちょっと気になって。

もし、業務を装って鉱物を着服しているようだったら、必ず通報してください。
(何やら光る鉱物のかたまりを鑑定している)

(微笑みを浮かべると隣においてある袋に入れる)

(ふと他人の気配を感じて)ちょっと！いつからそこに？

ディーヴァともあろうお方が堂々とした振舞いも忘れて、何をコソコソしてるんですか？
ふん、パンデモニウム遠征軍どもが！

自分の仕事もちゃんとできないくせに、他人に口出しかよ……。

(真面目な顔して)見てのとおり、私は鉱脈を調査しています。

こちらでオードの成分がたくさん含まれている鉱物を探せと指示されてるんです。

鉱物についての知識がなければ、何も手伝っていただくことなどありません。どうぞお引き取りください。