侵攻してきた直後に兵器が消えたということから、こんな推測が立てられる。ベリトラの兵器は、制限された時間内に彼らの本拠地へ帰還するようになっているのだろう。

さらに推測するとすれば、侵攻感知計や侵攻探知計のような装置が反応しなかったのも、それが理由かもしれん。まだはっきりとは言い切れないが、その装置ではベリトラ軍の兵器の侵攻位置や時間を突き止めるのは難しいだろう。

だが、いい方法がある。それは、彼らの装置から直接手がかりを得ることだ。唐突な話に聞こえるかもしれないが、直接手がかりが得られる場所がある。

さっき行ってきたネビリム高原だ。他の場所と違い、兵器が消えたあと、一緒に現れた装置の残骸が残っていた。

だからネビリム高原へ行ってその装置の残骸を調査すれば、決定的な手がかりが手に入るはずだ。
(ベリトラ軍が製作した動力装置だ)

(どこかがひどく破損したために故障しているようだ)

(微かにイドのエネルギーも感じられる)

(よく見てみると、内部に基盤のようなものがはめ込まれている。記録を保存する回路の一種のようだ)

(幸いなことに、回路は損傷の影響を受けずに正常を保っているようだ)

(集めておくとしよう)
(ベリトラ軍が製作した動力装置だ)

(どこかが故障したため、作動しなくなっているようだ)

(微かにイドのエネルギーも感じられる)

(よく見てみると、内部に基盤のようなものがはめ込まれている。記録を保存する回路の一種のようだ)

(幸い、回路は無傷で原型を保っているようだ)

(集めておくとしよう)
プレーヤー、フォン様からの連絡を受けて待っていた。

ベリトラ軍の侵攻に関する調査任務を受け持ったと聞いたが、確かか？

最近来ている報告を見ると、感知器や探知器に反応がなく、みんな調査に難航しているようだが、本当なのか？

まったく、感知器や探知器に反応がないとは、実にやっかいだな。

その装置類による調査が不可能となれば、当面はやつらが侵攻する位置を突き止める方法がない。予想以上に深刻な事態だ。
これは、最近カルドルとゲルハで見つかっているという大侵攻動力装置というものに似た装置の指定回路のようだな。

いや、現実的な話、この微かに感じられるイドのエネルギーと、この継ぎ目は……軍部が告知したものと同一の装置に違いない。われわれが必要としていた、本物の決定的な手がかりだ。

ここを見てくれ。回路の表面に、龍族語で時間と場所が複雑に記されているだけでなく、維持された指定回路とただの指定回路に記された座標の数々は、それぞれがまったく別の文字であることがわかる。

おそらく、二つの装置が制御する時間と場所が異なっていると見るべきだろう。これこそが、ベリトラ軍兵器が出没する時間と場所が、てんでバラバラだった理由と見ていいだろう。

持ってきてくれたこの手がかりで精密な分析をすれば、ベリトラ軍の侵攻位置と時間がわかるはずだ。本当にご苦労だった。

ただ、一つ気がかりがある。仮説ではあるが、この方式なら、連中が一度に複数の地域から攻撃を仕掛けてくる大規模侵攻があり得るかのもしれない。

最近、ゲルハでもこのようなことが発生しているとの報告があるが、時間があるなら現地での調査を続けてくれ。