どうだ、シエル神殿の遺跡の龍族は見たか？

おまえたち魔族は、龍族がシエル神の力を狙っていると考えるだろう。しかし、それは真実ではない。

その真実は、おまえが直に見て気づくべきことだ。

おまえは、ティアマランタの状況をどう見ている？
まさにそれだ。ティアマトは消えたが、今なおティアマランタには龍族の影響力が強く残っている。

龍族の影響力が残っているのは、根源の力が維持されているからだ。

ティアマトの根源は、ティアマトが死んだにもかかわらず維持されている。

おまえは、なぜ根源の力が維持されているのかわかるか？

龍帝が消えた以上、消えてしかるべきなのだが。
わからなくて当然だ。

これは、おまえたち魔族が考えているように、単に龍帝の力が強かったから維持されているのではない。

残っている根源を調査してみれば、おまえの知るべき隠された真実が見つかるはずだ。

ティアマランタにある憤怒の根源、重力の根源、亀裂の根源、石化の根源を順に回り、根源を維持している力を確認して戻ってこい。

私がやるイドの監視装置を魔方陣に使用し、根源 探知機を呼び出すことから始めてくれ。

残る話は、根源を調べて戻ってきてからにしよう。
重力の井戸に行ってきたか？

ならば、そこで見つけた品物を持ってきたな。
重力の破片のかけらを持ってきたか。

おまえも直接体験してわかったと思うが、これこそがティアマトの力の根源がまだ維持されているという証拠なのだ。

ティアマトが死んだにもかかわらず、今なおティアマトの力の根源が維持されている。

おまえはこれが何を意味しているのか、まだわからないだろう。

後々知ることになるから、次は亀裂の根源を調べてきてくれ。
ティアマランタにある根源をすべて調べてきたのだな。

おまえが直接見て感じたように、根源の力は絶え間なく維持され、循環されている。龍族たちは、そのために希望を持って戦っているのだ。

ティアマトがいなくても根源の力を今まで維持できるだけの力……おそらく、おまえならすでに知っていよう。

おまえは、龍族がこの地に何をもたらしたか知っているはずだ。
そう、イドの力だ。おまえが今まで知りたがっていた力がそれだ。

ティアマトの根源を維持している力はイドなのだ。

現在を構成し、作用している力の中にもイドがある。

イドとはそういうものだ。

存在する力の中でも、はるかに強い力だ。

教えてやるべきことはまだまだあるが、おまえには準備が必要そうだ。時が来れば、またおまえを呼ぶとしよう。