プレーヤー様、私の話を聞いてくださいませんか！

こう見えても私、エレシュランタにいた時代には大きな手柄をたくさん立てていたんですよ。私ひとりでやったわけじゃありませんけど、守護神長だって何回も倒したんです。

龍族や天族との戦闘で同僚たちが守勢に追い込まれていても、私が加勢したとたんに戦局が好転したりしました。

ところが、ベルスランに来たらせいぜい見張りをする身分だなんて……ホッド様は人材を見る目があまりにもなさすぎますよ。
こんなに優れた実力者を飼い殺しにするなんて、魔族全体にも大きな損失じゃないですか？

それでホッド百人隊長様に、私の実力がどれほどのものか証明する計画を立てました。

要塞の周辺に地域ごとに、そこを占領しているキルスとカルニフが1匹ずついるそうですね。

一般的なキルスやカルニフより、うんと大きくてものすごく獰猛だと聞きました。

いくら獰猛でも、私の手にかかればさんざんな目に遭うでしょうけどね。
あいつらをやっつければ、ホッド百人隊長も私の実力について考えなおしてくれるんじゃないでしょうか？

でも問題があって、到底計画を実行することができないんです。百人隊長様がとんでもなく気難しい人で、あいつらを捕まえに行く暇がないんです。

でも私は絶対に見張兵なんかでくすぶってたくないんです。だからプレーヤー様、少し手伝ってくださいませんか？

実力が優れているというウワサは聞いています、だから是非プレーヤー様に助けていただきたいんです。
黒平原にいるグレー バック カルニフ、スノウ ガルキオン棲息地のアイス バック キルス、ベスフェル幽霊村にいるブルー バック カルニフ、マヒシャの住処にいるパープル バック キルスを退治してきてください。

やつらを退治したという証拠がなければならないので、背中についているうろこを1つずつ証拠として持ってきてください。

それでは、よろしくお願いします！
こんなふうに、1日中要塞をくるくる回ることになるとわかっていたら、絶対にエレシュランタから帰ってきていないと思います。

早く手柄を立てて、巡察任務なんかおさらばしなくちゃ……

(周囲を見回って小さい声で)ところでプレーヤー様、私がお願いした件は全部処理してくださいましたか？
へええ。自分の仕事じゃないと思って人に押し付けるんですか？

私、心が痛んで死にそうです。

任務じゃなければ、今すぐでも飛びかかってやつらを退治してしまうんですけどね。

私の心が傷ついて死んでしまう前に、どうかキルスとカルニフを退治して4つのうろこを集めてきてください。
やつらのうろこを全部持っていらっしゃったんですね！

本当にありがとうございます！ホッド百人隊長様にこれを見せれば、私の実力が認められるでしょう。

そうすれば、このウンザリする巡察任務から解放されて第一線に出られるでしょう。

ああ、私がわざわざ言わなくてもわかると思いますけど、こいつらをプレーヤー様が退治したくださったことは秘密ですよ。