ひどいニャン！

あとちょっとのところだったのにニャン。

ラケウムでいっぱいになったカゴを両手に抱えて故郷に帰れると思ってたのにニャン。ギャル～ン！

なのに、なのに……。

ラケウムは怪しい奴らがみんな独り占めしてるニャン！
だから悔しくて悔しくてニャン！

ラケウムのかけらでも拾おうと鉱山に行ったのに、ひどい目に遭ったニャ。ギャルーン。

ここニャ、ここ。毛が焦げたのがわかるかニャン？

鉱山 法士に見つかってオードの流れに還るところだったニャ！
でもその一瞬の間にザヨルンは見たのニャ。ギャルーン！

鉱山 法士はニャ、スペルブックがないと何もできないみたいだったニャ。

スペルブックを開かないと呪文も唱えられないんだニャ！

ディーヴァは鉱山で活躍しているから、この際あいつらをこらしめてやってはどうかニャン？

ザヨルンのこの焦げた毛の復讐もかねてニャ。ギャルルン。
法士は鉱山 法士と鉱山 エリート法士しかいなかったニャ。ギャルルン。

それに法士によって持っているスペルブックも違うニャン。1つは下級スペルブックで、もう1つは上級スペルブックだニャ。ギャルン。

ザヨルン、結構見る目があるから信じてもいいニャン！

それでなんだけど、ちゃんとこらしめてやるには鉱山 法士の下級スペルブック、鉱山 法士の上級スペルブック両方のスペルブックを盗んできたほうがよくないかニャン？
ディーヴァ！帰ってきたニャン。ギャルン。

幸い、火だるまにされて焦がされてはいないみたいだニャン？ギャルルン。

ザヨルンが言ったとおり、鉱山 法士の下級スペルブック、鉱山 法士の上級スペルブックは盗んできたのかニャン？
今まで何をしてたのかニャン？

鉱山には行きもしなかったのかニャン。ギャルン。

いい情報を教えてやっても行動がのろかったらどうしようもないニャ。ギャルルン。

早くスペルブックを盗んできてニャ。
ギャルルン、やつらもこれでびっくり仰天だニャ！シューゴをいじめるレパル団は懲らしめてやらないとニャ。

(スペルブックの中を見ながら)でもザヨルンが知ってる文字がまったくないニャ。ギャルン。

でも表紙はかなり高級だニャ。

売ったら結構なお金になりそうだニャ……。

ディーヴァ、これちょうだいニャ！そのかわり、持ってきてくれた代金は払うニャン。