ああ、ちょうどよかった！

いま、手伝ってくれる人を探していたところだ。

要塞に届ける重要なものがあってな。
下に行ってみたならわかるだろうが、ここには魂がたくさんいる。そのほとんどが、キヌンガフが呪われて氷都市に化したときに幽明境を異にした人々だ。

彼らも自分が望んでそうなったわけではないということはよくわかっているが、氷都市を溶かすにはいろいろと邪魔になるので、仕方なく退治している。

たくさんの魂と戦っているうちに、火炎魔法がとても有効だということがわかった。

だから効率的に戦闘するために火炎魔法が書かれているスクロールを製作したのだが、これがなかなか効果があってな。
私たちのほかにも、これを役立てられるところはたくさんありそうだが、まだベルスランの事情がよくわからなくてな。

要塞に送ればそれを必要とするところに送ってくれると思うのだが。

だからプレーヤーがこのスクロールの束を要塞まで運んでくれないか。
ベルスラン要塞まで行ってホッド百人隊長にこの束を渡してくれ。

火炎魔法が書かれているスクロールだから、これを必要とするところに送ってほしいと伝えるようにな。

ああ、アンデッドに効果的だということも忘れずに伝えてくれ。
ようこそ、プレーヤー。

その表情からすると何か用があって来たようだな。

手に持っているのは何かね？
それでアンデッドによく効く火炎魔法のスクロールを作ったというわけか。

それなら嘆きの森にいるスレイプニールに届ければいいだろう。

アンデッドが多い地域だから、人手不足のアルコンたちに大いに役立つことだろう。

住民に配っても役に立つだろうしな。
避難民は多いのにアルコンは3人しかいないから、本当に大変です。

アンデッドの襲撃から住民を守るのは簡単ではありません。一応自警団がいますが、正直それほど役には立っていませんから。

こんなに忙しいときは、本当にシューゴの手でも借りたいほどですよ。
これを使えば、誰でも火炎魔法が使えるということですね？

本当に役に立つものですね。とても役に立ちそうです。

まずは住民の非常用に1つずつ配らなくては。危ない時に使えるようにね。

おお、喜びのあまり、感謝の言葉も忘れていました。いいものを持って来てくださって、本当にありがとうございます、プレーヤー様。