世間の人々はよく勘違いすることですが、世の中には人間とライカン、龍族しかいないと思ってしまうようです。

それはとても愚かで自己中心的な考え方です。アトレイアにはわれわれ以外にもさまざまな生き物が住んでいます。

要塞の外を見ても、クレストリッチやバラヌスがいますよね？

それらを獣だからと軽く見てはいけません。世の中には生きる意味のない生き物なんていないのですから。そして、実際にわれわれより知恵があって能力の優れた神獣も存在するのです。
クランケルとトライコのことですが、まだ神獣に会ったことがないのですか？

まあ、いいでしょう。今度会えると思いますから。

実はクランケルとトライコの首長にこっそり伝えたいお話がありますので、プレーヤー様にそれをお願いしたいのですが。

要塞のアルコンに頼もうかとも思ったんですが、ネルトス軍団長が今の状況で人をよこしてくれそうもないし、血の匂いがして神獣たちが嫌がるでしょうしね。

私の頼みを、聞いていただけますか？
クランケルの首長はヴァナルガンド、トライコの首長はフレイドマールです。

ベルスラン要塞に何かあったら、おふたりの力を貸していただけるように、礼を尽くしてお願いしてください。

ただ、それだけ申し上げればいいのです。

モルヘイムまで行ってくるとしたら、かなり長い旅になるでしょう。

お元気で、そしていい知らせを持ってくることをお祈りします。
俺に頼みごとがあるようだな。

昔からおまえら人間はそうだった。

必要なときだけやってきて、友人のように振舞っていった。今のおまえのようにな。
フン、ベルスラン要塞に何かあったら、力を貸してほしいだと？

グルントとかいう者に伝えろ。

おまえらはわれわれが危険にさらされたとき、力を貸してくれたことがあったのかと。

いや、そんなことは望まないから、わが領土を侵すようなマネはやめろとな。
何か言いたいことがあるような目を……しているな。

ここまで来た理由を……話せ。
ベルスラン要塞……ライカンのせいでしばらく忘れていた。

グルントと言ったか？私に頼むとは……なかなか大したものではないか？

彼に伝えよ。力を貸すと。

そなた達人間のためではなく、生態系の均衡……のために。
お帰りなさい。

ヴァナルガンドとフレイドマールには会いましたか？

それで、なんと言っていましたか？
半分は成功ですね。まあ、大丈夫です。

本当は、両方とも断られる可能性が高いと思っていましたから。

とにかく、クランケルのほうはわれわれに対する感情が思ったよりずっと悪いですね。

和解できる方法はないか考えてみます。

モルヘイムまで行っていただいてお疲れでしょうから、どうぞお休みください。