あなたはあのこと、知っていますか？巨人の谷に家の大きさほどのラケウムの原石があるということを。

大きさだけじゃありませんぞ。あんなに美しい光を放つラケウムは、今まで見たことがない。

それを丸ごと掘り出すことができたら、私はこの分野でとてつもない名声を得られるでしょうな。

ところで、1つ問題があります。予定どおりだと、今ごろ巨人の谷に行って採掘を始めているはずなんですが、ネルトス軍団長にいきなり仕事を頼まれたからここを離れられなくなったんです。

避難民の村に武器を作って送らなければならないから、鉄鉱石を急いで用意しておけとね。
その程度の鉄鉱石なら1週間ぐらいで十分に合うが、それまでは到底待っていられない。

もしかして、他の人に取られたり、天災地変が起きて巨大なラケウムの原石が真っ二つに割れたりしたらどうすればいいんだ？

プレーヤー殿、あなたが私の代わりに巨大なラケウムの原石を採掘してくれませんか？

そうしてくだされば、私の全財産をあげてでもお礼はしましょうぞ。
巨大なラケウムの原石は普通の道具じゃ採掘できません。キドルン盗掘団のツルハシじゃなきゃダメでしょうな。

キドルン盗掘団は自分たちの道具を絶対に部外者には渡さないが、私が何ヶ月もかけてフアリンリンというシューゴに取り入ることに成功したんです。

フアリンリンのところに行って、私から頼まれたと言えばキドルン盗掘団のツルハシをくれるはずなので、それを使って巨大なラケウムを採掘してきてくだされ。巨人の谷にある崩れた神殿の頂上にある原石をね。
ここまで訪ねてきたところを見ると、急いで手に入れたい物があるようだニャン。

とりあえず、どんなものか言ってみるニャン。

それからいくらでほしいのか教えるニャン。ニャルルン。
チェッ、てっきり依頼人だと思ったニャン。ニャルン。

ホルーに頼まれたですって？そろそろ来るだろうとは思ってたけど、何かあったんじゃないかってちょっと心配したニャン。

はい。キドルン盗掘団のツルハシだニャン。

今までホルーがわれわれに見せてくれた誠意に対して特別にあげるんだから、他の人には内緒だからニャン、わかったニャン？

これで巨大なラケウムの根っこを何回か叩けば、ナイフでチーズを切るようにきれいに原石が採掘できるニャン、ニャルルン。

ああ、そうだ。ホルーから聞いていないようだけど、巨大なラケウムの原石にはドレイクが1匹ついているニャン。

ラケウムの守護者のようなものだけど、そのドレイクを倒さないと原石は手に入れられないからニャン。
要塞に帰るところかニャン。

で、キドルン盗掘団のツルハシを使ってみた感じはどうだったニャン？

フアリンリンの言ったとおりに巨大なラケウムの原石はチーズのように切れたかニャン？
なあんだ、まだ行っていないニャン？

チェッ、道具がもったいないニャ。こんな怠けた作業員にはニャ。ニャルン。

ホルーにフアリンリンが世話してないとでも言うつもりニャン？とっとと巨人の谷に行ってこいニャン。

早く行かないと、ここで油売ってるってホルーに言いつけるからニャン。ニャルルン。
この前ツルハシを渡したはずなのに、どうしてまたほしいと言うのニャン？

まさか横流ししたわけじゃないだろうニャン、ニャルン？

ニャルン、こんなことじゃあフアリンリンが損しちゃうニャン、ニャルン。

キドルン盗掘団のツルハシを渡すのは今度が最後だからニャン。

慌てないで、今度はちゃんと巨大なラケウムを掘ってくるニャン。ニャルルン。
なぜこんなに遅くなったのです？

待ちくたびれてしまいましたぞ。

巨大なラケウムは？じれったいですな。もったいぶらないで、早く話してくだされ。
フアリンリンに会えなかったのですかな？それとも、原石の採掘に失敗したとか？

真面目そうだったから信用して頼んだんだが、私に人を見る目がなかったようですな。
原石を掘ったらドレイクが現れたですと？

貴重な宝石には守護者がついているそうだが、そのドレイクが巨大なラケウムの原石を守っている守護神だったようですな。

それがわかっていたら、プレーヤー殿には頼まなかったのに、それはどうも申し訳ない。

とにかく、こんなに大きなのを持ってきてくださって大変でしたな。

おかげさまで、これからぐっすり眠れそうです。気持ちばかりですが受け取ってくだされ。