ああ、困ったな。誰でもいいというわけではないからなぁ……。

プレーヤー殿なら信頼できるので、私からお願いをしてもよろしいでしょうか。

密かに諜報員を派遣したのですが、連絡が途絶えてしまってね。

何か悪い事でもあったのではと、心配でたまりません。
この間、フロスト アイブロウ族の要塞の近くでレパル団の怪しい動きがあるというので、部下の諜報員をひとり派遣しました。

あまりにも危険な地域なので少し戸惑いましたが、デウィが自信があるから任せてほしいというもので。

あれからずいぶん経ってますが、今まで手紙の1つも届きません。

とても優秀な諜報員だから大事はないと思いますが、もしやケガでもしたのではあるまいかと……。
プレーヤー殿がフロスト アイブロウ族の要塞へ行って、諜報員デウィを探してみてくださいませんか？

事故でないとしたら、棄てられた野営地の近くで任務を行っていると思います。

任務に夢中になって報告を忘れているのかもしれませんが、一応確認さえできれば安心だと思うのです。

出発してだいぶ経っていますから、偵察の結果も知りたいですし。
フロスト アイブロウ族の要塞の近くはとても危険な地域です。フロスト アイブロウ族 ライカンを皆殺しにした龍族が陳取っていますからね。

徹底した訓練を受けた諜報員でもない方を、そんなところまで行かせたことがどうも気がかりではあります。

しかし、あなたの腕を信じてみましょう。

デウィを見つけたら、いったん戻るよう伝えてください。いくら重要な任務とはいえ、やはり1人では危険でしょうから。
シーッ！静かに。

これで見つかったりでもしたら、食事もろくにとれずに隠れていた意味がない。

騒ぎを起こさず静かに通り過ぎてほしいと言っているのに、いったいの何の用だ。
なんと、ジクフリット様が送った方だったのか！

ちゃんと報告しておけばよかったのに、余計な心配をおかけした。

しかし、手ぶらで帰るわけにもいかない。まだ何ひとつ探り出せていないんだ。

ジクフリット様には、まだ帰れないと伝えてくれ。

あと少しで重要な事実をつきとめられそうだと。
プレーヤー殿がまた直接来られたんですか？

デウィを私のところへ帰還させてほしいと言ったはずですが、どうしてお1人で帰ってこられた？

デウィが帰りたくないとでも言ったんですか？

もともとかなりプライドも高く、一度手をつけた事は最後までやり遂げる性格なので、そう簡単には帰ってこないだろうと予想はしていました。
そうだと思っていました。

確かにデウィは実力はありますが、ときに融通が利かないところが欠点です。

でも、ある程度そこは理解しているからそばに置いているのです。

もう少し時間がほしいというなら、待ってみなくては。そもそもデウィを信頼して派遣したのですから、最後まで信じてやるのが上司というものでしょう。

いずれにせよ、ありがとうございました。